円山公園
祇園八坂神社と繋がる巨大公園で
大きな地下駐車場を持ち
中には池もある公園
僕ら3人は学校を終え、
白川の山本屋でしろいゴムボールを30円で買い
チャリで円山公園に辿り着いた
山本屋で紋次郎イカとどんど焼きとうまい棒を買って
地下駐車場入り口の上で一緒に食べようと
思っていた・・・
しかし、そこには他の学校の低学年の男子が占領していた
僕らが話しかけると男の子は汚い言葉を吐きかけ
なんと硬い石を僕らに投げてきたのだ
「こいつ気違いや、ほっとこ」
僕らは公園の広場で三角ベースをして遊んでいた
するとさっきの男子がやってきて
また喧嘩を売ってきたうえに石をぼくらに投げてきた
投げてきた石が友達に当たり痛がると
僕はキレ大きな岩を気違いに投げた
すると岩はその子の頭に激突し
頭から噴水の様に血が飛び出した
その子は大きな声で泣きだし
僕らは茫然とそれを眺めていると
少年の母親がやってきた
母親はお腹が膨らんでいて、左手にはちいさな女の子が
握られていた、白目を剥きパニック状態になった彼女を観た
僕ら
「逃げヤ」
僕らは母親の手を振り切り、チャリで逃げた
遠くからパトカーのサイレンが聴こえる・・・
2000年にヒトゲノムの配列が明らかになると
科学者たちはとうとう、生命の化学構造を解明する道具を手に入れた。
彼等の最初の仕事は病を追放するためにその構造を理解し
操作することだ
だが、その知識を用いてヒトをより速く、より強く、より知的に
するのはいかがなものだろうか・・・
遺伝子工学が病を阻止する為に使えるのなら、
いっそ遺伝子をより選りぬいて
ヒトの肉体的、精神能力を向上させればいいのでは
お金と野心がある人間なら、自分の子供をアッセンブリーし
超できる子(スーパーアーチィバー)にすることも可能なのでないか
せっかくのテクノロジーがあるのなら
自然淘汰という時間のかかるいきあたりばったりな
やり方の代わりにゲノムをこちらで設計することで
進化のスピードを速めその恩恵を拡大すれば良いのではないか
年代を重ねてゆくうちに、強化された子供達は
長所と短所がないまぜになった今日のありきたりなヒトとは
別の種として枝分かれし始めるかもしれない
こうした強化人間には、なんら欠点は無く最終的には強化されていない
親戚たちを絶滅に追い込んでしまうかもしれない
遺伝子工学のおかげで、われわれはヒトの新たな種を生み出し
ひょっとするとホモサピエンスに終止符を打ってしまうかもしれないのだ
DNA
1953年、フランシスクリックとジェイムズワトソンが
有機体を作るための手順をエンコードしている分子
DNAの構造分子をつまびらかにして、
分子生物学界にセンセーションを巻き起こした
彼らによると、この二重螺旋分子は一定の配列を持つ
4つのヌクレオチド分子(アデニン、チミン、グアニン、シトシン)で
構成されていた
これらの分子はDNAの全長に渉ってペアを組み
アデニンはチミン、グアニンはシトシンとしっかり固定されていた
それからほぼ50年後、当時のアメリカ大統領ビルクリントンが
英国首相トニーブレアは共同で記者会見を開き
科学者たちはヒトゲノムに含まれる30億のヌクレオチドの配列を
決定したと発表した。
ヒトに含まれるDNAの理解はがんや、アルツハイマー型認知症の
ような治療できない神経変性状態を含むヒトの病の大半を
理解することに繋がるのだ
DNAはまた身長、認識能力、筋肉量、代謝率といった
通常の肉体的特徴についても、重要な役割を担っている
ヒトゲノム計画は自然が生命という大作を執筆するさいに用いる
基本的文字を明らかにしたのだ・・・
soop「DNAの配列の延長線上には人工生命の創造も含まれる」
ファーファ「錬金術の言う、ホムンクルスだね」
催眠術の書籍には具体的な催眠誘導の方法が
載せられることはない
催眠とは鳩や鶏を仰向けにして軽く数分押さえると
動けなくなり硬直する
この状態が人間にも存在し、それが催眠状態といえる
人間の生体にもライフハックが存在している事は否めない
一般的な催眠導入には被験者が術者に信頼がある場合でしか
成立しないうえに被験者が誤った認識で術にかかると
大変危険な事態に陥る
驚愕法
驚愕法は催眠術で一時期流行った
TV番組で女性に淫らなことを言わせたり
服を脱がせたり、集団催眠をおこなったりする場合に
使われた催眠術の手法であり
被験者(達)に瞬間的に大量の情報を植え付けようと
すると人は催眠状態に陥る
これを利用した催眠術で、
上手くやればライターの火やコップから流れる水の流れなどを視させて
瞬間的に驚かせその間に認識範囲限界まで情報を落とし込む
ことで催眠誘導をおこなう
驚愕法には暗い部屋や信頼関係は
不要でエレベータの中でも
すれ違いざまでもうまくいけば誘導できる
*この手法はサブリミナル効果と同じ*
サブミリナル効果
瞬間的目視限界の画像を画面に表示させ
視聴者に刷り込みを行う方法
soop「催眠術はライフハック」
ファーファ「術者は被験者に責任を持たないといけないネ」
ときは2087年 アラスカの沖合で石油流失事故が
発生した数10億ガロンの原油を積んだタンカーが座礁し
周囲の環境に壊滅的な打撃を与えようとしていた
さいわい、当局には流失に対抗できるテスト済みの武器があった
炭化水素を無害化するちっぽけな石油食いロボットの群れだ
人類の髪の毛の幅ほどもないマシンは作業を進め乍ら
さらに仲間を作り出すことが出来るので流失の規模が
幾ら大きくても対処に困ることが無い
しかし今回は流失した油に落とされたロボットに
予想外の事態が起こった
数あるロボットの一つにプログラムのエラーがあり、
炭化水素だけでなく炭素が含まれているものなら
なんでもかまわず食べてしまうのだ
炭素が含まれているもの、即ちすべての生物を・・・
ほどなくして地球は増幅するロボットによって
食べ尽くされてしまう現存する生物は消え去ってしまうのだ
追記
人を動かす燃料といえる
アデノシン3リン酸(ATP)から、動力を作り出す
生物版モーターが作られたそれはATPにニッケル製の小さなプロペラを
取り付けた物で幅約10ナノメートルのこの粒子はゼロから
原子を1つ組み立てるかわりにこうした既存の微粒子を利用する
ことが、未来のナノテクノロジーの進化となるだろう・・・
そして危険が潜んでいるのもこの分野なのだ。
soop「人体と同じエネルギーで稼動するマシン」
ファーファ「ある意味ウィルスに酷似しているね」
