小松士郎アナの後は、奥田圭アナです。
奥田圭アナは、乃南アサさんの短編傑作選「岬にて」から「今夜も笑っている」を朗読されました。
結婚するたびに夫が亡くなる女性の話です。
夜遅くにその女性の笑い声が近所に聞こえてきて、不愉快な気持ちになっている奥様が旦那さんに愚痴をこぼしている場面から始まり、最後には巻き込まれてしまう、かなり怖い話です。
圭さんの声も魅力的です。
私は、圭さんが登場人物4人の声を使い分けるところに感動してしまいます。すごく上手。まるで夫婦2人話しているようです。
乃南アサ[ノナミアサ] さんのプロフィール
1960(昭和35)年、東京生れ。
早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、作家活動に入る。
1988年『幸福な朝食』が日本推理サスペンス大賞優秀作になる。
1996(平成8)年『凍える牙』で直木賞を、
2011年『地のはてから』で中央公論文芸賞をそれぞれ受賞
岬にて―乃南アサ短編傑作選―
女の「熟れざま」は百人百様。
かつての恋人の故郷でその不在を想うキャリア・ウーマン。
寒い土地への転居を境に狂い出す「じゃぱゆきさん」。
整形して若い男と結婚し、離別した娘を従妹として引き取ろうとする母。
夫の子を産むと決めた女のもとを訪ねる妻。
次々と夫が死ぬ魔性の女。
彼女たちはさまざまに熟れていく。女性の心理描写が際立つ短編を精選し、単行本未収録作品を追加したベスト・オブ・ベスト第二弾。