2021年10月20日(水)
世界最高峰のコロラトゥーラソプラノ歌手のエディタグルベローヴァさんが一昨日亡くなりました。
ご冥福をお祈りします。
大学3年生の時に、声楽の先生から「あなたにピッタリの曲よ。良家のお嬢様のアリア」とすすめられたのが、
モーツァルト作曲のオペラ「コシファントゥッテ」のフィオルディリージのアリア「Come scoglio immoto resta(岩のように動かずに)」でした。
2オクターブ半の音域をフルに使い、跳躍が何度もあり、曲の後半(カヴァレッタ)はコロラトゥーラの技術が必要な難曲です。
グルベローヴァはコロラトゥーラの技術がとても素晴らしいので、フィオルディリージのアリアを勉強する時に何度も拝聴しました。
モーツァルト作曲のオペラ「コシファントゥッテ」
フィオルディリージのアリア「Come scoglio immoto resta(岩のように動かずに)」
レチタティーヴォ
アリア
春秋社版
アリアの出だし
アリアの最初に跳躍があり、高音を余裕を持って伸ばします。
そのあとにフィオルディリージのテーマが出てくるので、性格を出していかなければなりません。
テクニック的に難しい曲ですが、「私の気持ちは岩のように動かない」と浮気はしないと言いながら浮気をするので、この曲がオペラの大事な鍵となります。