先日、H君が遊びに来てくれました。
H君は、5歳から大学浪人まで教えた生徒さんです。
途中の数年間は、親御さんの仕事の関係で
海外に引っ越したのですが、
帰国したら再び習いに来てくれました。
今年、某難関国立大学を卒業して、今は都内で働いています。
H君に会うのは、4年振り位かな?
大学1年生の時に遊びに来てくれて、
それ以来だと思います。
久しぶりに会うH君は、
高校生の頃の面影を残していて、
何の違和感も無く、自然な会話が出来ました。
「H君、久しぶりにピアノ弾いてみない?」
「あっ、はい。 弾けるかな?」
と言いつつ、H君は、暗譜で「トルコ行進曲」を弾き始めました。
「トルコ行進曲」は、H君が浪人の時、
毎週弾いていた曲です。
浪人の時は勉強が第一ですので、
「新しい曲は弾かずに、
以前習った曲を、大切に弾こうね。」
と提案しました。
すると、H君は、
「僕、トルコ行進曲を、極めたいです。」と言って
毎週「トルコ行進曲」を弾き続けました。
浪人の1年間は、
毎週「トルコ行進曲」を弾くので、
私は その音色で、H君の精神状態が手に取る様に分かりました。
穏やかな音色なのは、
勉強が充実しているんだな?とか、
イライラした音色なのは、
ちょっと落ち込んでいるのかな?とか。。。
その都度、褒めたり励ましたりしての1年間は、
私にとっても、受験生の親になったような、
そんな1年間になりました。
さて、H君は久しぶりに
私の前で「トルコ行進曲」を弾きました。
途中、少しつっかえたものの、
H君は「トルコ行進曲」を完璧に弾き通しました。
見事でした。
「H君、凄いね。完璧に覚えていたね。」
「意外と覚えていましたね。」
「さすがH君!と思いながら聴いていたよ。
本当に5年振りに弾いたの?」
「そうですね。アパートにはピアノが無いんで。」
「ああ、そうだねぇ。」
「実家に帰った時に、たまに弾くことはありましたが、
今はコロナなので、この2年間はほとんど帰ってないので。」
「それにしては、指が動くね。」
「あの頃は毎週、トルコ行進曲ばかり弾いていましたからね。」
「なんか、懐かしいね。」
「はい、懐かしいです。」
そんな会話を交わしました。
嬉しくて、幸せなひとときでした。
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