ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

仕方無いよね、決まりだからね

2022-12-20 | 広汎性発達障がい H君

先週のレッスンの時、
3拍子の曲を4拍子で弾いてしまったハル君(年長・広汎性発達障がい)

さて、今週はどうかな?

私は、楽しみにしていました。

 

ハル君は、得意そうなお顔で弾き始めました。

すると。。。

先週4拍子で弾いていた曲は、
きちんと3拍子で弾けていました。

素晴らしいです

私は、ハル君を褒めました。

 

しかし、

ド レ ミ|レ ミ ファ|ミ ソ ド|レ -  

の4小節目、

レ ー  箇所が、左手とうまく合いません。

どうしても右手につられて、
左手の伴奏も間延びしてしまうのです。

初心者の場合、
特に何らかの発達障がいのお子さんは
このようになるケースが多いように思います。 

右手と左手で、違う動きをするのが難しいのです。 

 

ハル君が右手を弾いて、私が左手。

次に、ハル君が左手を弾いて、私が右手。

それぞれ2回ずつ、4回弾いた途端、

ハル君が「もう疲れた」と言いました。

 

ハル君は、体幹が少し弱いので、
レッスン中にも、「疲れた。」と言う事が多いのです。

今までは、そこで無理強いしないように心掛けていたのですが、

そろそろ頑張らせたいな、と思い

「ハル君、来年は何年生になりますか?」と尋ねました。

ハル君は「1年生です」と答えました。

 

「ハル君、もうすぐ小学生になる子はね、
歳の数だけ練習する、って【決まり】なのよ。
ハル君、何歳だっけ?」

「6歳。」

「じゃあね、6回するのが【決まり】なのよね。
どうする?」

 

ハル君は、暫く考えて、

「6回弾く」と言いました。

「あら~えらいね。
ハル君は、【決まり】を守る良い子ですね。」

「はい

 

そう言うと、ハル君は、もう2回弾きました。

全部で6回、歳の数だけ、ちゃんと弾きました。

 

「ハル君、お家でも、毎日6回練習出来ますか?」

「。。。。。」

「でもね、仕方無いよね。決まりだからね。」

「分かった。やるよ。」

 

ハル君は、【決まり】を守ってくれるかな?

どうかな?

次回のレッスンが楽しみです 

 

 

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