高校2年生のヨウ君(アスペルガー改め自閉症スペクトラム)。
去年から、『エリーゼの為に』に挑戦してきましたが、
完成が近づいてきたようです。
「ヨウ君、最近、本当に上手になりましたね。」
「ありがとうございます。」
「そろそろ、次の曲を決めたいのだけど、何か弾きたい曲はありますか?」
「はい。。。。。」
「何だろう? 正直に言ってね。」
「僕には無理かもしれないんですが。。。」
ヨウ君は、そう言って口籠もりました。
「弾きたい曲は、言ってもいいんだよ。」
「僕には無理かもしれないけど、
『トルコ行進曲』が弾きたいです。」
「ああ、そうなのね。素敵な曲だものね。
それに、『トルコ行進曲』が弾けたらかっこいいよね。」
「はい。」
「じゃあ、次は、『トルコ行進曲』にしましょう。」
「ほんとですか?」
「うん、ヨウ君なら、弾けると思うよ。」
私がそう言うと、
ヨウ君は心から嬉しそうに頷きました。
「他にも、何か弾きたい曲ってある?」
「『月光』とか、『ノクターン』も弾きたいです。」
「『月光』は、ベートーベンの綺麗な曲よね。
『ノクターン』は、ショパンの2番かしら?」
私は、初めのフレーズを少しだけ弾き、尋ねました。
「はい、そうです。その曲です。」
「じゃあ、『トルコ行進曲』の次は、
ベートーベンの『月光』を弾いて、
その次に、ショパンの『ノクターン』を練習しましょう。
その次は、ショパンの『雨だれ』なんかどうかしら?」
「いいんですか?」
「うん、大丈夫だよ。ただ。。。」
「ただ、何ですか?」
ヨウ君は、少し不安そうに聞いて来ました。
「練習する曲が決まったけど、
大学生になっても習いに来ないと、『雨だれ』まで行き着かないかも?」
私が笑いながらそう言うと、
「はい、習いに来ます。大学生になっても。」
「ほんと? 嬉しいなぁ。」
「はい。」
何て嬉しい
そして、ヨウ君は、何て素直なんでしょう
私は感動して、ちょっと泣きそうになったのでした。
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