先週、ヨウ君(高2・自閉症スペクトラム)の、
今年になって初めてのレッスンがありました。
ヨウ君は、何時も通り穏やかな様子でレッスン室に入って来ました。
実はレッスンが始まる前に
ヨウ君のお母様からLINEが来て、
「今日、テツ(弟)は体調が悪いので、お休みします。
ヨウも疲れている様子なので、
程々の感じでレッスンをお願いします。」
と書いてありました。
ヨウ君は、一見穏やかそうでしたが、
新学期が始まり、緊張と疲れが溜まっているのかもしれません。
ヨウ君は、とても繊細なので、
新学期はいつも疲れてしまうのです。
なので私は、いつもと違うレッスンをしようと思いました。
「ヨウ君、今日は新年なので、
いつもと違うレッスンをしましょう。」
「えっ? どんなレッスンですか?」
「今日は、ヨウ君の新春コンサートにします。」
「えっ?僕の?」
「はい。得意な曲を、私の前で弾いてください。
私はお客さんになったつもりで鑑賞させて頂きますね。」
「はい。」
「それでは、何を弾きますか?」
「まず最初に、トルコ行進曲を弾きます。
次に、エリーゼのためにを弾きます。」
ヨウ君は、そう言って弾き始めました。
とても慣れた感じで、音楽を楽しみながら弾いているようでした。
家でも頻繁に弾いているのでしょう。
「ヨウ君、習ってから暫く経ったのに、上手に弾けましたね。」
「はい。何時も弾いているので。」
「やっぱり
とても弾き込んでいるな~と思ったし、
ヨウ君の気持が伝わってきましたよ。」
「ありがとうございます。」
ヨウ君は、とても嬉しそうでした。
その後は、疲れない程度に、ゆるいレッスンをしました。
そして結局、テツ君(弟)が休んだ分、
2枠分のレッスンをしてしまいました。
「ヨウ君、今日は疲れているのに、2枠もレッスンしちゃったね。
余計に疲れなかった? 大丈夫?」
「いいえ。 気が晴れました。」
「ほんと? そう言ってくれてありがとうね。
その言葉で、私も気が晴れたよ。」
私がそう言うと、ヨウ君はニッコリ笑ってくれました。
たまには、こんなレッスンも良いなと思いました。
お願いです
習い事をさせる事に対して
躊躇している多くのお母様達に
このブログを読んで頂きたいと願っています。
ランキングが上がると多くの方の眼に留まります。
ポチッと押して応援してくださいね~
↓ ↓ ↓