バイエル等の導入教材が終盤に近づくと、ブルグミュラーを併用することになります。
生徒さんの実力等によりますが、ブルグミュラーは全てを弾かせずに、
15曲位を抜粋して宿題に出しています。
ソナチネアルバムの方が簡単な場合もありますし、
名曲集の中から、その子の好きそうな曲を選んで、宿題に出す事もあります。
それでも、ブルグミュラーの第1番の「素直な心」は、なるべく弾かせるようにしています。
なぜならば~
①指使いに気をつけて弾く
②8分音符を、粒を揃えて美しく弾く
この2点を身に付かせる為に有効だからです。
指使いの注意点を記しますと
2小節目の右手の最後の音【ファ】を1の指で弾き、
3小節目の最初の音【ソ】を5の指で弾かなければならないのですが、
初心者の方には、ここの部分が非常に弾きにくいようです。
14小節目、15小節目の右手も、同様に弾きにくい箇所ですので、
重点的に部分練習をしなければなりません。
左手の場合は10小節目と13小節目が、弾きにくいと思いますので、
そこも、慎重に片手練習をした方が良いと思います。
指使いを正確に弾けるようになると(部分練習を沢山すると)
自然に8分音符の粒も揃ってくると思います。
音の粒は、弾きながら自分の耳で確認することが大事です。
最後の2小節に、dim.e poco rit. と表記されていますが、
だんだん弱く、そして少しゆっくりめに弾く~と、意味をきちんと指導した後で
「名残惜しいけど、この曲も、これでお終いですよ~と云う気持ちで弾いてね。」と指導しています。