さて、テツ君の次は、お兄ちゃんのヨウ君(6年生)のレッスンです。
ヨウ君は、ボーッとした表情で入って来ました。
多分、車の中で寝ていたのでしょう。
「あれ? ヨウ君、眠いの?」
「はい。」
「疲れたのかな?」
「はい。」
ヨウ君は、何を聞いても、「はい。」しか言わず、
半分眠っているようです。
レッスン中も、あくびばかりして、とても気怠そうでした。
それでも何とかレッスンは進み、終了しました。
その後で、お母様がお月謝を持って入って来られました。
「今日はヨウ君、とても眠そうでした。寝不足なのですか?」
「はい、最近は、毎晩遅くまでゲームをしていますから。」
「まあ、そうなのですね。」
「言っても、言っても、言うことを聞かず、困っています。」
「取り上げたらどうでしょうか?」
「取り上げると、兄弟で大騒ぎをするので、
結局こちらが根負けしてしまうのです。」
「ああ、分かります。 ウチも息子が2人居ますから。
息子達が小中学生の頃は、毎日が戦いでしたよ(笑)」
「そうですか?」
「はい、毎日が戦いで、もう大変でした。
でも、あと10年経つと楽になりますからね(笑)」
「10年ですか?」
「全国の男子の母は全員、毎日戦いですから、
お母様も頑張ってください。」
「あはは、そうですね。 全員戦いですよね」
「はい、戦いです 男子の母の宿命です
」
私がそう言うと、
ヨウ君とテツ君のお母様は、楽しそうに笑ってくれました。
それにしても、ヨウ君の夜更かし、何とかならないかな。
どうしたらいいんだろう。。。