先週、高校時代にとても親しくしていた2人の友人に会った。
日曜のお昼に、わざわざ、母校の校門を待ち合わせの場所にした。
僕たちは、ギターケースを抱えて、毎日、この学校に通ったのだ。
卒業後も多少、3人で音楽活動を続けていたものの、20年以上振りだろう。その間、同窓会等で顔合わせることもあったが、3人の思い出に遡るほどの時間的な余裕はなかった。
3人で昼食をとりながら、思い出を振り返り、この夏、3人でまた、ステージに立つ約束をした。昔、作った曲の数々をもう一度、一つ一つ録音する約束をした。受験や就職などで、どうしても中途半端だった学生時代の音楽活動に決着を付けたい思いである。やり残したことにしっかりけりをつけたい。これも必然である。
高校の校門にたどり着くまでに息が切れるほどの大きな坂がある。卒業してからも、病気をしたり仕事で忙しくしたり、決して平坦であったわけではない。僕らも人生の大きな坂を上ったり下ったりしてきたわけだが、久しぶりにスタートラインに戻ってきた。
最近、ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン主演の「最高の人生の見つけ方」という映画を観た。僕は、僕の人生の終わりまでに、この2人とステージ立つこと、昔、作った曲の数々をもう一度、一つ一つ録音することを「棺桶リスト」に記した。