ひょんなことから、中途半端な状況に嵌り込んでいました。
しかし、座して待つのは時間がもったいないので、トレッキングの準備を始めることにしました。
まずは、訪問予定のプーンヒルでご来光を迎えるとき、夜道を歩く時に必要な携帯用ライト探しました。
これはすぐに、近くの日用品店で見つけることができました。
1時間程の使用を想定しますので、小さくて軽いものを500Rsで購入しました。
次に、地図を探しました。
アンナプルナエリアは「ガイドなしでも十分に歩ける」との情報を得ていましたが、ガイドなしであればあるほど、地形図は最低限必要となります。
これも、レイクサイドの表通りの店で、程良いエリアをカバーした5万分の1の地図を500Rsで手に入れることができました。
最後に、飲料水が入った1リットルのペットボトルを水筒代わりに購入し、これで準備万端です。
地図を広げると、どのコースを選択しても、2~3時間の行程内にGH(ゲストハウス)が配置されていることが分りました。
であれば、事態がどのように展開しても食事とベットに困ることはないと判断しました。
トレッキングに関する全ての準備を整え、GHに戻ることにしました。
しかし、中途半端な状況に変化は見られません。
無為に時間を過ごすのはあまりにも勿体無いので、カトマンドゥと同様、ポカラ市内の見学に出かけることにしました。
ガイドブック片手にフェワ湖畔へ足を向けると、湖畔には幾艘ものボートが並んでいました。
湖の中に小さな島が見えていました。
手頃な料金(往復150Rs)で、渡し舟が島へ行き来しているので、船に乗ってみることにしました。
渡し船は二艘のボートに板を渡し、その上にベンチが置かれていました。
6人程の客を乗せて、渡し船がゆっくりと湖面を進み始めました。
雲が途切れて陽が射すと、暑さを感じる程に太陽が輝き、微かな漣に湖面が振るえました。
サランコットの丘の背後に見えるはずの山を、夏雲が覆い隠していました。
渚に鶺鴒が遊ぶ小島は木立に包まれ、木陰に静かな時が流れました。
木立の先で、二層屋根の小さなヒンドゥー寺院が陽を浴びています。
バヒラ寺院と呼ばれるこの寺には、神の化身とされるイノシシが祀られているそうです。
バヒラ寺院の背後の山の頂きに、微かに日本山妙法寺の仏舎利が見えていました。
ガイドブックに「ポカラから半日のハイキングで行ける」と書いてありますが、目測で判断しても、そんなに時間が掛かるようには思えません。
小島でゆったりと時間を過ごし、帰りの船を待って、レイクサイドへ戻りました。
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