緑の森の向こうに、フェワ湖とポカラの町が広がっていました。
日本山妙法寺の敷地には、元南極観測隊長で、日本人として初めて南極点に立った村山雅美さんの顕彰碑がありました。
ヒマラヤを擁するネパールに、数多くの日本人が関わってきたようです。
日本山妙法寺の傍に、ポカラの街を見下ろす青い屋根のカフェが見えていました。
ビールを楽しむ人達の姿が見えました。
一瞬、誘惑されそうになりましたが、この場所で飲み始めると、動くのが嫌になりそうです。
寄り道をせずに、湖畔へ下る道を歩き始めました。
森の木陰に石畳の道が続いていました。
尾根の中腹で、明るい陽射しを浴びた数件の農家が、絵のような光景を描いていました。
段々畑の中で寛ぐ牛に見送られながら丘を下って行きます。
木立の中で野猿が餌を食む姿を見かけました。
変化に富んだ森の道を下り終えると、フェワ湖畔に幾艘ものボートが並んでいました。
カメラを向けると、剽軽な仕草のポーズを見せる婆さんが操る船で、対岸のレイクサイドへ戻ることにしました。
船の料金は350Rsでした。
日本山妙法寺から元来た道を下って、タクシーでレイクサイドへ戻るよりも、はるかに楽しい時が過ごせたようです。
久しぶりに、緑の中を散策しました。
緑の風の中で、何かに惑わされることのない、身も心も解放される感覚を想い出していました。
私はレイクサイドのGHに戻ると、事務室に居たオーナーに、明朝トレッキングに出発する旨を告げました。
そして、トレッキングの登山口となるナヤプル行きのバスが出る、ターミナルへのタクシーの手配を依頼しました。
※ 他の記事へは index をご利用頂くと便利です。