仙台市野草園を14時頃に出て、更に北へ向かいました。
目指すは宮城県大崎市 三本木斉田のひまわりの丘です。
国道4号線をはしっていると、道路脇に「ひまわり畑 次の信号を左折」の看板が見えました。
案内板を頼りに細い田舎道を進んで行くと、所々に「駐車料 協力金300円」の表示が見えます。
駐車場に車を停めてひまわりの丘を見上げると、午後の陽射しの中で、一面を黄金色に染めたヒマワリが壮大な光景を見せていました。
ヒマワリ畑を目の前にすると、あの圧倒的な存在感を示した、ホルスタインの如きソフィア・ローレンを想い出します。
私の好みとは少し隔たりを感じますが、年を重ねるごとに、このような景色にも違和感がなくなってきたのは、全ての「精一杯」にある種の愛おしさを感じるようになったからかもしれません。
ヒマワリ畑の周囲を歩いてみました。
南斜面の丘に育つヒマワリの背後に廻ると、花は私に背を向けていました。
「精一杯」の裏に隠された、弱さやもろさを垣間見る思いが致します。
やはり、真夏の花は真正面からの輝きを堪能するに限ります。
畦道からヒマワリ畑を振り返りますと、ヒマワリはレモンイエローに頬を染めて、優しい表情を見せていました。
同じ花が見る角度によって、こんなにも表情が違いますから、花も何処から見たか、見られたかの偶然で、好かれたり、嫌われたりの、幸不幸があるのかもしれません。
ヒマワリの丘を後にして、宮城県登米市石越町にあるチャチャワールドいしこしへと向かいました。
この施設には3万株のアジサイが植栽されています。
アジサイの季節は過ぎていますが、もしかしたらまだ間に合うかもしれないと、淡い期待を持って来たのですが、窓口でお話を聞くと、アジサイは7月上中旬に花が終わりましたとの返事でした。
駐車場横のアジサイも、さもありなんと思える様子ですから、園中ヘは入りませんでした。
さて、次は何処へ行こうか?
今回は山にも登れるように、車の中に登山靴と地形図を用意してあります。
条件が良ければ、山形秋田の県境にある神室山も視野に入れたのですが、今日のような灼熱の太陽の下で、老体に鞭打って山へ登るのはリスクが伴うと思えました。
それで、神室山の裾を通り越し、新庄から鶴岡へ入り、大山公園のハスを訪ねることにしました。
ナビに大山公園の住所を入力し、ルートを確認しました。
高速道路を使うと、東北道から山形道を経由して3時間40分、一般道では最短距離を走って154㎞、5時間30分と表示されました。
しかし、ナビが示した一般道154kmに5時間30分かかる計算は都市の道路条件を想定したものです。
登米市石越町から鶴岡市までの道路に渋滞はなく、信号も数える程のはずです。
3時間半で行けると判断しました。きっと19時半頃には着くでしょう。
と言うことで今、私は夕闇迫る鶴岡市郊外を、大山公園を目指しはしり続けています。
大山公園に、7時40分に到着すると、一夜を過ごす場所を公園の駐車場に定め、スーパーで夕食用の弁当と缶ビールなどを買い込み、道すがら目にしたマクドナルドへと向かいました。
ええ、当然ですが、マクドナルドに弁当やビールを持ち込むつもりはありません。
マクドナルドのカウンターで、バイトの青年に、「アイスコーヒー ・・ですか?」と確認されながら、一杯100円のアイスコーヒーを受け取ると、受験勉強の最中らしき高校生達から少し離れた席で、矢吹町の大池公園でもらってきたアカマツの葉の測定を始めました。
どんな結果が出るか、ちょっとドキドキです。
今までも、旅先で調べごとをしたり、本を読んだりする時にマクドナルドにはいつもお世話になっています。
マックのハンバーガーは好きではないので、ドリンクしかたのみませんが、マックは地方都市に行くと、高校生や若者達に健全な集いの場を提供しているように思えます。
ひと昔前まで、同様の場を若者に提供していた喫茶店が淘汰し尽くされた今、アルコールなしで、人が集える健全なイメージのままに、地域毎の需要に応じたセンシティブな対応で、復活の路が開けてくるようにも思えるのですが、カサノバさん如何でしょうか。
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