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大友家持ゆかりの地

2017-09-12 18:10:53 | 氷見に椿古木を訪ねる

 

 氷見市街の朝日丘に鎮座する八幡神社(はちまんじんじゃ)を訪ねました。


 石鳥居の先の石段を上ってゆくと、小丘の頂部に社殿が据えられていました。


 


 「御由緒」によれば、


 「創建は大友家持と伝えられ、昔、悪亀が汐を吹き上げ田に害をなしたため、磐で圧し殺し鎮めた場所で、「シヅメの森」「鈿女(うづめ)森」「雀森」とも呼ばれた。


 これは海抜ゼロメートルの湖西湖の逆流によって田畑が被害を受けたため、付近一帯の岩磐浅瀬を利用して治水を行った祖先の姿を語るもの」だそうです。


 八幡神社の周囲は、幾本かのツバキの花で飾られていました。

 

 



 市街を少し離れ、下久津呂の八幡宮にやって来ました。

 

 


 
 境内に見える幾多のツバキが、淡緑色の苔に紅の花を落とし、社殿背後の崖の上にもツバキの古木が立ち並んでいました。


 崖の上に育つツバキは陽当りも良好で、環境保全さえ心がければ、将来はきっと、県内有数の巨樹群になるはずです。

 

 

 


 布勢の円山(ふせのまるやま)は氷見市街の南西4Kmほどの場所にある、周囲 約三百メートル、高さ約二十メートルの小丘陵で、水田に囲まれて島のように盛り上が っています。

 


 
 急な石階段を登った頂に、布勢神社と大伴家持を祀る御影社(みかげしゃ)があります。




 円山の眼下には田園風景が広がっていますが、今から約1300年前は、円山の周囲一帯は「布勢水海」と呼ばれる大きな水海でした。

 


 大伴家持は、746年から751年 までの5年間、越中国守として越中国府(高岡市伏木古国府)に住んでいました。


 家持は天平20年(748年)、奈良からの使者、田辺福麿を「明日はまず越中の名所布勢の水海へ案内しましょう」と誘い、福麿が、


 藤波の咲き行く見ればほととぎす  鳴くべき時に近づきにけり

                     (巻十八・四〇四二)


 と詠んだのに対し、家持が、


 明日の日の 布勢の浦みの藤波に  けだし来鳴かず 散らしてむかも

                       (巻十八・四〇四三)

 「明日眺めようという布勢の海辺に咲き匂う藤の花に、ほととぎすが来て鳴かないで、せっかくの花をむなしく散らしてしまうのではなかろうかと気がかりです」と答えました。


 山頂にはその歌碑が建立されていました。

 


 布勢の円山を下るとき、石段の脇に赤い花を咲かせるツバキの姿を認めました。

 


 

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氷見市内を散策

2017-09-12 16:14:47 | 氷見に椿古木を訪ねる

 

 4月5日、氷見海岸の道の駅で二日目の朝を迎えました。


 今日は氷見市街から古木ツバキを見て歩く予定なので、のんびりしたひと時を過ごしています。


 簡単な朝食を車中で済ませ、護岸の堤防に上ると、朝陽が穏やかに富山湾を照らしていました。


 何気ない光景が旅心を和ませてくれます。


海はなぎ 朝陽たおやぐ 旅におり

 



 道の駅で入手した氷見の観光案内を参考に、車をはしらせます。


 復興橋は大正7年に作られた「中の橋」を復元したものだそうです。


 昭和13年の氷見大火後の区画整理の道幅に合わせて新しい橋が架けられ「復興橋」と名付けられたそうです。

 



 朝日公園の上日寺のイチョウは大正15年国指定の天然記念物です。

 

 解説には、


 「上日寺は銀杏精舎(ぎんなんしょうじゃ)ともよばれている。白鳳十年(681年)当寺創建の際観音菩薩を安置し、その霊木としてこの木が植えられたと伝えられる。


 樹高36m、幹回り12m、日本屈指の大きさで、秋には1000リットルもの実を結ぶ」と記されていました。


 上日寺にも目通し130㎝のツバキがあるようですが、見落としてしまいました。

 



 朝日山公園は約170本のソメイヨシノが咲く桜の名所だそうです。


 展望台から、海越しの立山連邦や能登半島を一望できるそうです。


 公園の大きな落葉樹の枝に鷺が巣を掛けていました。


 空には飛行機雲が伸びて、今日も一日良いお天気に恵まれそうです。




 氷見市内を散策していて、面白いものを目にしました。


 マンホールの蓋に、ブリの絵が描かれています。


 さすが氷見だけのことはあるなと感心致しました。




 余談になりますが、氷見のもう一つの名物に氷見うどんがあります。


 氷見うどんは、讃岐うどん(香川県)、稲庭うどん(秋田県)と並ぶ、日本3大うどんの一つに数えられています。


 氷見うどんは、粉をねりあげた生地を、棒やロープのようなかたちに、何度も引き伸ばし、それを繰り返して細くなるまで伸ばし続ける、「手延べ」という製法で作られます。


 「手延べ」は引き延ばす際に、油を使うことが多いのですが、氷見うどんは油を使わずに伸ばし続けます。


 「手延べ」は「手打ち」の十数倍は手間がかかる製法のため生産量が少なく、氷見の手延べうどんは、長い間「幻のうどん」と呼ばれていました。


 勿論、今回の旅のお土産は、丸山さんお勤めのショッピングモールで購入した、氷見うどんにしました。

 

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