仏生寺細越から赤毛地区へ向かいました。
赤毛地区では中山家と中嶋家のツバキを訪ねます。
県道29号をはしり、赤毛トンネルを抜けた先で右折し、大きな左カーブの道を下ってゆくと、ナビが目的地到着を告げました。
路肩に車を停め、大きな農家にお邪魔すると、土蔵の横に見事なツバキが紅色の花を咲かせていました。
周囲の空が杉林で仕切られています。
お年を召したご婦人が、雪が消え残る庇の下で作業をされていました。
ツバキを拝見させて頂きたいと伝えたのですが、意味が分からないようでした。
アオキが斜面に葉を広げています。
地を這うような樹形は、日本海側多雪地帯型のヒメアオキの特徴です。
目の前のヒメアオキはまだ蕾を閉じています。
東京の小石川植物園に植えられたヒメアオキは、毎年4月に入ると浅緋とでも言うべき色の花を咲かせますので、この辺りでの開花は東京より10日程も遅いようです。
赤毛中山家のヒメアオキ 小石川植物園のヒメアオキ
中山家のお隣が中嶋家です。
こちらのお宅も、見事な枝ぶりのツバキが枝一面に花を咲かせていました。
庭のような、畑のような敷地のあちこちで、さりげない様子のツバキが紅色に花を咲かせていました。
地に落ちたツバキの花を観察すると、花弁は開きぎみで、花糸が黄色く、筒部が短い等、ユキバタツバキの特徴を示しています。
ヒメアオキが生育するような場所ですから、ヤブツバキは育ちきれないのかもしれません。
こちらのお宅も見事な作りの住居ですが、お声掛けしても返事はなく、玄関先で猫ちゃんがのんびりと寛いでいました。
氷見市赤毛の中嶋家を訪問し、氷見市ツバキ古木の探訪は当初の予定を全て終わらせることができました。
この後、能登半島へ足を延ばし、七尾、珠洲、輪島のツバキ古木めぐりを予定していたのですが、天気予報が明日から続く雨を告げていました。
それにもまして、2日半に亘る氷見ツバキ巡りで些かの疲労を感じていたので、今回の旅は一旦ピリオドを打つことにしました。
この後私は、ツバキの資料を提供してくれた丸山さんのご紹介で、ツバキコレクター日本一の高岡市の木倉さんを訪ね、そのコレクションに圧倒され、
射水港で海王丸を見ながら腹ごしらえをした後、帰路を辿る道へと車を進めたのでした。
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