ゴルフクラブは当たり前ですが、
人間の意思/意図に基づく「道具」「製品」です。
自然発生の偶然の産物ではありません。
それは50年前、100年前のモノでも、勿論そうです。
特に棒状の物質であるゴルフクラブの
その先端に付くヘッドの重さ においては
特に意味が深く、その重さをどのように使うか
(ヘッド重量がクラブの総重量の6割以上です)
というのが ゴルフスイングの本質 と言っても
過言では無いと思います。
✌長い棒の先に重さのあるものを振り回す ことが良いのか?
✌それとも それを振り回さず、
同じく質量に相当するボールに対して使うのか?
✌振り回した時に、その重さはボールに
ボールの飛ぶ方向に有効に作用するのか?
✌振り回したいから その先端の重さを軽くした方がよいか?
ゴルフクラブにとって
同時にゴルフスイングにとって
基本とも、基礎とも言える その考えを
もはや 使うユーザーの方だけでなく
造る・開発する側の人間でさえ
忘れているか、無視しているか のような
ゴルフ論が年々と展開されている今日この頃です。
悶絶クラブはその点を問い続けています。
ヘッドの重さは打撃のエネルギーの根源の筈です。
長い棒の先にある重さ
一見するとこの扱いにくい構造/重量配分 は
明らかに『何かの意図』がある筈です。
物理的な理由、科学的な理由 それらを無視し
単に扱いにくいからと言って そこを軽くするのは
何かおかしいと思います。
例えば シャフトのトルクにおいて
少ない方が曲がらないとか、安定する
と言いますが、 シャフトのトルクの値 ××kg
少ない方がよい と言っても 数値がゼロのもの
1.0㎏以下のモノは 製品として存在しません。
(モノとしては製造可能です)
振り易いから と言って
それでなくても軽い市販のヘッドですが、
100gも軽いヘッドは存在しませんし、
ヘッド重量100gのアイアンも誰も作りません。
想像通り のモノになるでしょう。
100gのアイアンヘッド 仮に7番とすると
打撃の痛み、インパクトの痛みの激しいものになります。
しかも 飛ばない…。
飛ばすために 速く振ろうとすると
更なる痛みがインパクトでやってくる上、
その振り方を続けると 手首や肘、腰などに負担が大きい…。
まあ、今の若い人が
ゴルフを始めた時の症状…そのものでしょう。
痛くて 上手く行かなくて 故障も起こり
お金も時間もかかる こんな遊び…
面白くないからやらない という答えに行き着きます。
ヘッドを100g軽くすると
ヘッドスピードで言うと 6~7㎳分の
打撃エネルギーを失いますが
100g軽くして ヘッドスピードは殆ど変わりません。
ヘッドスピードが 2㎳程度速くなるのは始めの数球だけです。
すぐに元通りのスピードに戻ります。
例え 速くなったとしても
今より 6~7㎳で 今までの距離…
なんのこっちゃ ですよね(*_*;
慣性モーメント というのがありますが
100g軽いヘッドと100g重いヘッドでは
勿論 100g重たいヘッドの方が慣性モーメントは
圧倒的に高くなります。
特に運動に関する 慣性モーメント は
数値の高いものほど
☆運動を持続する力が強く
対圧力に抵抗する力が強くなります。
☆運動中の姿勢維持する力が強くなります。
対圧力に抵抗する力が強くなります。
そして ゴルフクラブはこの点に於いて
長年進化をしてきたのです。
ゴルフクラブの基本的な構造を無視し
クラブを振り回すのがスイングだと信じ続け
それをし易くする為、ヘッドを軽くすることに
何かの光明が見えるとは思えません。
振り易くするためヘッドを軽くする とか
振り易くするため重心距離を無くす とか
ハミングバードからすると 科学や物理を無視したゴルフでは
ゴルフそのものが衰退してしまいます。
強引な力やスピード、運動性能 で解決する
そんな 若者がするような 遊び ではなく
知恵や経験を上手く交えながら
大人が楽しく遊ぶ遊びがゴルフな筈ですし、
それが ゴルフの生き残っていく道であると信じています。
まずは ヘッドの重さを感じる ことから始めます。
ヘッドの重さ を感じる点で重要なのは
その重さには どの場面においても、必ず
『重さの量』
と
『重さの方向』
が存在することです。
その重さの量と方向は
自分の姿勢とのクラブの姿勢や位置、運動する速度、
によって異なり、
ゴルフクラブの構造やクラブヘッドの構造などと
密接に関係してきます。
多くの場合、ゴルフの練習は一人で行う訳で、
その一人で行う練習の唯一のパートナーが
その重さの量と方向なのです。
ゴルフショットでの一番の鍵は
ボールへの行動とボールを飛ばす方向 です。
トップの位置までの動作は重力に逆らいますから
ある程度仕方ありませんが、
トップの位置から
打撃するための方向とボールを飛ばす方向は
同じ…ではありませんが、割に似た近似値な方向です。
トップの位置から クラブの重さ、ヘッドの重さを感じる
ということは 自分のしたい動作方向に対し
クラブの重さは別方向にかかっている
という事を示唆しています。
これでは 重さは運動の抵抗にしかなりません。
その形や重さを利用するには
トップの位置から打撃が終わるまで
如何に 重さを感じずに終わらせるか というのがテーマで
重さを重く感じない というのが
クラブ扱いのコツ になって行くのです。
それには 今の時点で
いつ どの方向に、どの位重さを感じてしまっているか
を追求する必要があり
その『感じる』と言う行為が
悩んだ時、上手く行かなかった時の
唯一の助けになって行く筈です。