20数年前の話になりますね
その頃は ゴルフクラブで言うと
キャロウェイのビックバーサやセイコーのSヤード
なんて お化け商品の有った時代です。
ハミングバードはオーダーメイド、カスタムメイドの
ゴルフクラブのお店ですが、
開店当初はオーダーメイドのお店のお約束
グリップ交換が主たる仕事で、
ゴルフ場やゴルフ練習場を回って
グリップ交換のクラブを集めては
グリップを入れていました。
時間とともに リシャフト… シャフト交換
の仕事も入ってくるようになるわけですが、
そこで 始めに大きな疑問を抱くようになります。
その当時のハミングバード基準では
👹 硬いシャフトは 45インチで振動数 250cpm以上
ちなみに今の基準だと 硬いシャフトはドライバーでは190cpm位でしょうか
位だったと思います。
リシャフトをお願いされて →交換する。
練習場にも頻繁に顔を出していましたから、
調子を伺うと 「いいねー よくなったよー。」と
ま お世辞交じりでも言ってくれる。
しかし、その手のリシャフトをしたお客様の多くは
数か月、半年もしないうちに 新しいクラブに替わっている…。
なんか それが腑に落ちない のです。
壊れてもいない ドライバーのシャフトを
数万円かけて 選び、装着しなおしたもの
その寿命がほんの数か月。。。。
これはいったいどんな意味があるんだろうか…。
そのリシャフトした シャフトの特性 と
次のクラブや、次のシャフト機種 への
つながりや発展がまるで見えてきません。
なんとなく、なんとなく ですが
着せ替え人形のように 単にファッション的な感覚で
シャフトを入れ変えたり、クラブを買い替えたり
しているような気がしました。
そんな時、あるシャフトに出会いました。
そのシャフト その機種は
シャフトの振動数を 硬さ毎にかなりきっちり分けていて
5cpm毎に11種類もの硬さ、フレックスが用意されていました。
今でこそ シャフトの目の見える部分に
硬さ表示がされていますが、(2005年位からだと思います)
当時はシャフトの見える部分には
硬さ表示はなく、硬さはグリップの中の隠れた部分に
あったのです。
そこで その11種類の硬さを
全く同じヘッド(重量も含め)、全く同じ長さ
同じグリップで仕上げ、2か月位に渡り
延べで100人近い人に打って貰ったのです。
45インチ 200gの11度のロフトのヘッド
スイングウエイトは D-3位だったと思います。
練習場での大々的な試打会もしました。
若い人もいれば、年配の方もいます。
シングルハンディ、ゴルフ歴30年を超える人や
始めたばかりの人もいました。
同時にヘッドスピードも計測していましたので、
ヘッドスピードは50を超える人から 30台の人まで
色々いらっしゃいました。
平均的には 40前後という所でしょうか…。
✊驚くことに そのテストをして頂いたお客様の
9割に近い方が その11種類の中で
一番柔らかいものが 一番打ち易く、距離も出る
という結果が出たのです。
特に距離においては ダントツと言えるかも知れません。
一番硬いもので 振動数275cpm
一番柔らかいもので 振動数230cpm
特に 255cpmを超える硬さのモノは
誰一人として これはいい! これなら買う!
とは言いませんでした。
そして 同時に、 その目隠しの硬さ を
どんな順番か、どれが硬く感じ、どれが柔らかく感じたか
ほぼ全員のテスターに評価してもらった結果、
なんと 実際の硬さを全く逆な、反対の
硬いものほど柔らかく感じ、柔らかいものほど硬く感じた
という評価が半数を超えたのです。
とても興味深い二つ結果で
柔らかいものほど 方向性も安定性も距離も優れ、
人間の感じる シャフトの硬さは
実際のシャフトの硬さ通りではない
ということでした。