スイングやショットを良くしていく時、
車の故障や体の不調と同じように
現在 どうなっているのか 知るところから始まる。
スイング改造、改良 で 気を付けたいトコロ、
注意すべき点は ちゃんと現状、原因を把握していないで
目に見える、ビデオに写っている 恰好、形、サマ だけを変えると
それは 問題の部分を別に移すだけで
後々 より深刻な、問題がより複雑化する可能性が多く、
私が見る限り、多くの人がその「罠」にハマっているように見える。
幾つかのSNSで ゴルフのグループに入って、
そこに上がってくる スイング動画を眺め
その改善方法やそこに入ってくるアドバイスコメントを見ていると
かなり危ない、ほとんどが危ない と感じます。
よく有る悩みの一つだが
『インパクトでの伸び上がり』
を例にして考えてみよう。
場面によっては 『ボールから目を離すな』
もそれに類似するモノと思われ、
過去 では インパクト前に 視線を切ってしまう、
フォロー側を向いてしまう アニカソレンスタム は
批判の対象になっていたような記憶があります。
最近では この伸び上がりを意図的に
かつ 積極的に行う 「地面反力」なんて
造語があるけれど、まあ すぐに消えてしまうでしょう。
インパクトでの伸び上がりは
ダフリ トップのミスや飛距離不足の問題も含み
安定しないショットの「見た目」原因になり易い。
連続写真や動画などを扱いやすくなったこともあり
大きな動作が故に気になり易い「課題」の一つ。
意図的に、積極的に行う人を除いて
喜んで 意図的にやっている人はほぼいない。
先日 全英女子オープンに優勝した 日向子ちゃんも
一年前に比べ この部分大きく変わったように見えます。
では どうしたらいいのか
単純には 伸び上がりを抑制 抑える と考えがち だけれど
この伸び上がりは 別な行為に対する「対処」
本能に近い「反射」行為なので
別の原因を抑えないと この伸び上がりを防ぐことは出来ない。
逆に 無理に伸び上がりを抑えてしまうと
からだを動かす、もしくは クラブを振るスペースが足らなくなるので
より一層 ダフリやトップが増えてしまう。
実はこの 伸び上がり は
スイングにとって かなり根本的、根幹の部分を治さない と
解決出来ないのです。
何重かにこんがらがった糸状態で、
焦らず 一番上に当たる問題から解いて行かないと
より一層こんがらがり、我々の年齢では 体の痛み、故障の原因に
なってしまいます。
一般的なダウンスイングの手順は
①回転に対する下半身のリード
㊧下半身の動き から始まり
②ある段階に来ると からだの回転を抑え
クラブを腕で下に振り始めます
③グリップの あるポイント で止め
それを基準に クラブをリリース、フェースローテーション
左右のグリップの 上下の入れ替え をします
この手順であれば 多かれ少なかれ 必ず『伸び上がり』
が無いと ナイスショットは生まれません。
本来 インパクトは イメージ…ですが
下半身も、体も、グリップも、
ボールに一番近づいた辺り、一番低くなった辺り、
な筈ですが、 上の手順では
②~③の間、③の前には からだもグリップも最下点、
ボールに近づいた状態 ですから
そこ「から」、 それ「から」打ち始めたのでは
リリースする分、クラブヘッドを体から遠ざける分、
体自体をボールから、地面から遠ざけ、
腕やグリップ、クラブを通す「空間を創造」しないと
どどどダフリになってしまいます。
腕の長さは限られており、アドレスをインパクトの再現
とイメージしている限り 概ね両方の腕が伸びた「ような」状態がインパクト
な訳ですが、①下半身のリード ②腕でクラブを下に振り始める
この時点で 右サイドは下がり、左サイドは上がり始めます。
ここから リリース…つまり腕を伸ばしたのでは
自分とボールの空間が足らない のです。
あえて 治し方は書きませんが、
それを 伸び上がらない ようにしたとしても
無理やり、体を止め、抑え込み 打つコトになるので
負担もさるコトながら、基本、無理があるので
再現性の高いモノにはならず、
例え、録画して 伸び上がり を抑えられ「た」ように見えても
問題の解決にはなりません。
そう言った スイング改造は 糸をより絡ませます。
解けないような糸の絡み方になっては
自分でも、ましてや他人には治すことが出来なくなってしまいます。
ご注意ください。