Aさん「こんにちは~。
今日はアプローチを教えて貰いに来ましたー。」
店長「こんにちはー。はい、承知いたしました。
では PS か SWで 打ってみて下さい。」
店長「どういうイメージで アプローチショット、
スイングをしてますか❓」
Aさん「アプローチが上手く行かず ユーチューブなどを見て
振り子のイメージを勉強しています。」
店長「。。。そうですか。
アプローチショット そうですね 30.40ヤードのショットを
打つには ある意味、無限な球筋、
大きく曲がる訳では無いですが、左右のスピンを除いても
無限な種類の球筋があるんですね。」
Aさん「へ、そうなんですか⁈」
店長「例えば ですが
ボールの高さを出すには アバウト ですが
①スピンで上げる
②打ち出し角度で上げる
の二種類にありますが
組み合わせる訳では無いですが、その間も無限にあります。
プロの試合 になれば この間も含め
①②、そして その間を 状況に応じて
使い分けなければいけませんが
基本は ① です。
②の打ち出し角度で上げる は
どちらかというと 緊急措置 に近い立場 で
それをしなければならない 時のモノになります。」
Aさん「①スピンで上げるんですね。」
店長「はい。その①のスピンで上げるは
ごくごく普通なショットの延長線上、基礎とも言えます。」
Aさん「どんな違いがあるんですか❓」
店長「打ち方も含め ①のスピンで上げる は
ハンドファーストと言えば良いのでしょうか、
腕とクラブの角度が保たれた、
クラブ(腕も含め)が短くなった状態で
ボールとコンタクトします。
物理的には ②に比べ、
少し ヘッドの入ってくる角度が上気味になり、
その分 ロフトが立っているような状況 です。」
Aさん「普通のショットに近い のですね。」
店長「そうですね。
それに比べ ②の打ち出し角度で上げる は
①のそれよりも 緩い入射角度で入ってきます。
故に その緩い入射角度分 ロフトも大きいです。
ふたつの弾道を比べると
①はやや低めの弾道で ボール速度もやや速め、スピンが多め です。
②は高めの弾道で ボール速度も遅く、スピンは少な目 です。
これをショットで形容すると、①はちゃんと飛ばすための弾道
②はよく言う フワッとした ロブショットなどのような
『飛ばさないための弾道』です。」
Aさん「振り子のアプローチは どちらになるんでしょうか❓」
店長「ハンドファーストというか
腕とクラブの長さ にもよりますが、
概ね ②に属します。
アプローチも含め、基礎的なショットは
からだの向きの変更によって 円を描きます。
円の半径になる 腕とくらぶの長さは
動作中に ヘッドの重さ、シャフトのしなり などによって
ヘッドの遅れになり、それが 円の半径を短くします。
①のイメージですね。
ところが 振り子のアプローチは
円を描く動作 に 軸運動がないので
動作によって ヘッドやクラブが重くなった時、
どうしても 円の最下点が後ろ(ボールより手前)
右打ちの人であれば 右にズレがち です。
つまり 入射が緩くなり、場合によっては
しゃくるようなショットになり易い、のです。」
Aさん「ああああ よく起こります。」
店長「グリーン周りの 10とか20ヤード位のショットでは
そう大きな差にはなりませんが、
すこし スピードを必要とするショットになると
それにより ヘッドやクラブが重くなるので
より 最下点が後ろに下がり、
スピードを上げているのに 前に飛ばない、
重くなった分、ダフリや跳ねトップになる、
が①よりも 多くなります。」
Aさん「見ていたんですか❓」
店長「物理現象なので 逃げられないのです。
これが また 困るのですが、
振り子ショットを バンカーで行う と
バンカーは 通常のアプローチよりも
大きく、強く、早く振りますので
最下点が手前になり過ぎ、しゃくるコトになり、
上がるけど、前に飛ばない、
当たったけど また、同じバンカーに落ちる、
なんてことが起こりガチ なんです。」