【スイング再生工場】絶滅危惧種のゴルフクラブ造ります

重いヘッド&柔らかシャフトを通し、ゴルフを考え スイングを学べるクラブを追求! 誰よりも振らず誰よりも飛ばすをモットーに

ゴルフ肘 にスチールシャフトよりもカーボンシャフトは良いのか❓

2023年03月07日 17時28分56秒 | スポーツ

Q:「 数年前に左ひじ(右打ち)がゴルフ肘になり、
 治療している内に 右ひじにも痛みを感じるようになりました。  今や両手の何本かの指の第一関節に痛み
 (へバーデン結節)が出ています。

 アイアンをスチールシャフトから
 カーボン(グラファイト)にすれば 良くなりますか?」

IMG_0083


A:「切実な悩みですね。

 素材として金属・スチールで造られたモノと
 グラファイト・カーボンで造られたモノ は
 若干、構造が異なります。

 同じ強さを造るのであっても
 スチールは 単一素材ですので
 シャフトの 太さ、厚み によって『強さ』を構成します。
 グラファイトは それに加え
 素材を複合させるコトが出来ますので
 スチールの 強さ=歪まなさ では無く、
 しなる~しなりもどる と使い方のあやまちを誘発
 してしまいそうですが、復元力によって
 衝撃や歪みを吸収するチカラ をもっています。

 建築物で考えると良いかも知れません。
 地震に対し、全く歪まない 硬い構造物と
 それを吸収する構造 では 耐震性がかなり異なる
 と言った感じです。

 グラファイト・カーボンの復元性は
 先ほども書きましたが、しなる~しなり戻る という
 大きな~ゆったりした動きではなく、
 その場、その場で瞬時に歪みを戻そうとする
 シャフトの丸い形(輪切りにした時の)を
 元に戻そうとする力が働きますので
 『硬さ』としても スチールのソレとは異なり、
 硬さの目安の一つである 振動数、
 (cpm-サイクルパーミニッツ 一分間の運動量)
 そのcpm が同じ長さの場合、
 スチールのそれよりも 30cpm位、
 スチールの300cpmに対し
 カーボンの270cpmが同じくらい と考えた方が
 良いと思います。

IMG_0078


 からだのどこかに『痛み』『故障』があるので
 カーボンに変えよう とした場合、
 シャフトの硬さ cpm の特性差 を考慮して
 選ばないと より 『痛み』や『故障』を
 助長してしまいますので 注意が必要です。

 スチールシャフトから 同じcpm、似たようなcpm の
 カーボンに移行した場合、もっと悪くなる場合が
 あるのでは と思います。 ソコは注意して下さい。


 現在のゴルフセット事情 は
 平均して ドライバーのシャフトは
 10年前、20年前に比べると かなり柔らかくなっています。
 Ⓡと呼ばれるモノの平均値も
 250cpm から 220cpm 位まで落ちています。

 それに比べ スチールシャフトが採用されている
 アイアンの平均値は 昔のまま…
 Ⓡシャフトでも 280cpmを超え、
 300cpmを越えてしまうモノも沢山あります。

 ドライバー・ウッドの その硬さに合わせて
 相性の良さも考慮し
 ドライバーのその硬さ cpm +10~20cpm
 ドライバーが220cpmでしたら
 アイアン(5番)は 230~240cpm にするのが
 良いと思います。


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