『瑠璃のシュガーな時間』シュガーアート・シュガークラフト・アイシングクッキー宮本瑠璃教室(兵庫芦屋大阪)教室開講サポート

パティシェ様・フラワーデザイナー様もお越し下さる宮本瑠璃独自の大人可愛いお教室。皆様のレッスン作品のご紹介とあれこれ

シュガーケーキ金賞作品製作工程                                   

2006年11月08日 | シュガーアート・シュガークラフト

Photo_187 大阪の本町に在る桂由美先生のドレスショップに2ヶ月弱飾っていただいていたこの作品。先週末に撤収させていただきました。

「会社に行く時に通りがかりますので、いつも見せていただいているンですよ~」と言って下さったKさん、ありがとうございました。(嬉しかったですよ~)

撤収させていただいたことで思い出しました! このブログ(~完成に辿り着くまで~)、ずっと下書きのままでした・・・ そういえばそうでした(^^;)  まだ続きを書いていませんが、一旦、ココで公開させていただきますね。

《桂由美先生のドレスから創造性を膨らませてデザインするシュガーケーキの製作コンテスト》  ・・・今回のコンセプトに対し、自分が最も自分らしく表現しやすいドレスはいずれか???  先ずは由美ドレスのBOOKからドレス選び

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..                                     .                       ...                  .

家事の合間に数日間思案した結果、パリコレデビューの飯島直子さんが↓モデルを務めたこちらのドレスに決定☆ 

Photo_188 (さぁ~て、こちらのドレスをどんな風に立体に起こしましょうか~  この華やかさと煌きを最大限に生かせるデザインってどんなもの???  シュガーケーキ全体のシルエットは???   それからそれから、 「まだ見たことがなーい☆」と言ってもらえるような技法を編み出さなくては!) ..        ..            .                ..                   .               .    ..       

                       ..                   .                    ..                           .                            .. ..                             .               ..                .   《7月中旬のこと》  8月24日の搬入!!に向け、そろそろデザイン画を描き始めないと・・・ 間に合わないゾ~!! Photo_135

しっかし、しかし、パッと描いたものがこんな程度。(え~っ?! ダメダメ~!こんなのじゃ絶対ダメ~)  2回描いても3回描いても似たような絵ばかりになってしまって・・・ (だいじょーぶか~、ワタシ?) ちょっと焦り気味 (- -♯)  ..              ..                    ..                       .                               ..                            ..                          .....                       .

Photo_137 4~5回目でやっとイメージ通りの絵が描けて、ホッ(* *) 

「どう? すてきでしょ~?」  中一の娘に見せたら、「うん、よくできてるね☆  ただし、それをその通り 立体にできたら・・・の はなしだけどね。」  (おお~~~、まさしく! その通りっ なんだよね~。平面に書くは易し! この段階で安堵しているバアイではありません・・・)   次は、各ダミーのサイズ調節。

コンテストでの評価のポイントに、作品の大きさがどの程度加味されるのかは知るところではないのですが、作り手としては(私は、ですね) やはり出来る限り大きな作品を作りたいと思ってしまうのです。 ですが、兵庫県に住む私の場合、車での搬入は困難なので(兵庫県から東京銀座へは新幹線で行くしかなくて)、まず、両手に持つことの出来る運搬用ボックスのサイズと重さを算出します(地面から指先までの高さが関って来ますので、身長にも左右される訳です)。 運搬用のボックスサイズが決定したら、底辺に来るケーキドラムの直径が決定します。 【作品の移動につきましては、宅配で送る製作者もいらっしゃるようですが、私はまだコワクてデキマセンネ・・・。 ほんの少しの振動でもパリン、ポロンと壊れ落ちるものですから・・・  ま、デザインによっては宅配OKのものも製作可能ではありますが・・・】

手は2本ですから、作品は二つに分けることしか出来なくて、ケーキセパレーターの上部分と下部分とを、それぞれ片腕ずつに持てる最大の高さに割り出し、あとは全体的なシルエットのバランスを鑑みて、それぞれのダミーの直径と高さを算出します。  ものぐさな私は、わざわざダミーを仕入れるのも面倒に感じて、なんとかお家にあるダミーで済まそうとして・・・、 結果、お家にあるもので済ませました(^^;)   いよいよ取り掛かります。ハテサテ、デッサン画でイメージしたものを遜色なく立体に起こせるかどうか・・・

Photo_139 《そして、7月下旬のこと》  ダミーを削り続ける毎日。5日間くらい、(あーでもない、こーでもない)と 削り続けていましたね。。。(><)

   (続く・・・)

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《そして、7月の終わりのこと》  3~5日かけて、全てのダミーにベースコーティング。大きな紫色のコサージュを付ける胸の部分のコーティングにちょっと手間取りました。ドレスのスカート部分は、製作に入る前に 花びらの形にカットした紙を貼り付けてイマジン。 腰のフリルも先ず紙で大きさなどを思案。

さて! これでようやく本腰を入れて細かなところのお砂糖工芸に取り掛かることが出来ます。先ずはケーキドラムから。ケーキドラムは当初のイメージ通り紫色で。今般、コンテスト開催にあたり、ご協力をいただく『スワロフスキー社』のクリスタルビーズも取り入れて♪   

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《そして、そして、8月に突入!!》   搬入まであと20日間あまり(> <)  かなりピッチを上げて製作しないと! 焦り始めた頃でしたね。  腰が重~い時は、先ず好きな部分(ドレス台)から製作~♪  このドレス台を作っていた時がいちばん楽しかったです~♪ 多分、生来 色を塗ることが好きなのですネ。

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《8月初旬》 5日からティエリーさんご夫婦が滞在なさる事になっていたので、とにかく、作りなれたものだけはサッサと作っておこうと思い、薔薇を100輪近く製作。薔薇のお帽子を作る為です。これ、作りたかったのですよね~♪  昨年はミニ薔薇のバッグ♪  今年は薔薇のお帽子です。

イメージ通りのコンビネイションの色目を出すことが出来、スモークピンクの配置もお気に入り。うまくいくと完成の喜びも一入(自然な原理)  何か一つ完成すると、次への拍車がかかりますよね☆(辞められないシュガーアートの魅力) 

Photo_172 《8月7日》 フランスからのお客様、ティエリーさんご夫婦の滞在が無事に終了、本腰を入れてスカート部分の製作に入り、ひたすら花びらを作っては貼り、作っては貼り、・・・・の繰り返しを3日間くらい していましたネ。。。  (花びらは 紙で思いの大きさに型紙を製作)  デザイン画では、『花びらは横一列に整然と並べ、裾へ行くほど大きくなる』予定でしたが、いざ実践してみると 整然と並べるのはどうもおかしい。。。 マンガチックになると申しますか・・・。 ですので、規則正しい貼り付け方は改め、無造作に花びらが散るように貼り付けることに。

In_the_room スカート部分の花びらばかりでは腕も疲れ、飽きてしまって、一旦、ウエスト部の製作へ。 この玉々を作るのは楽しかったですね~。いつも使用するアイシングよりも少し水っぽくしたもので絞るとまんまる~く絞れて、かわいいし楽しいし・・・でした。予定ではゼラチン玉を作って銀箔を貼り付けたかったのですが、不作に終わりました。研究する時間も無かったので、今回はアイシング玉で。銀箔を貼るのも楽しかったですよ。シンドイ作業の合間に挟む単純作業は楽しいものです(* *)

Photo_173 そしてまたまたスカート部分の続き。 ペーストを伸ばしてカット、丸ごてでフリルを付けて、またペーストを伸ばしてカット、フリル・・・ 肩と首はコリコリ、腕が疲れちゃいましたネ(^^;)

    

 

Photo_175 《8月10日》  胸の大きなコサージュを製作。このコサージュも、デザイン画のイメージ通りの色と大きさに≪たまたま≫仕上がって満足~♪ 

《折角ノッテ来たのに お盆は白浜へ家族旅行・・・  うーン、行きたくなーい(ToT)  製作が気になる、気になる~ (+ +;) 》

あとは胸部・襟部とお首の仕上げ。(これが最大の難関なんだなぁ~)  

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《8月15日》  いよいよ一番の難関、胸部の製作へ。 桂先生のウェディングドレスでは、胸部はスカート部分とおそろいなのだけれど、シュガー作品となると、花びらを貼るというスカートと同じテクでは面白くないので、胸部は地模様を描くことに。アイシングにパールラメとパープルを練りこんでチューブエンブロイダリー。ほのかに薄紫です。 ただ、(ドコを持てば良いの?)と、持ちにくい形なので描き辛かったですね(; ;)

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コサージュを挿す場所がドキドキ! 挿し直しはユルサレマセンものね~

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Photo_177 いよいよ搬入日も迫り8月18日  お首を作り、(うまい具合にお家に『しんべえ』があったのです。しんべえはとても硬いスチロール?なので、お首に適しています☆)、薔薇のお帽子の台を接合。 2日間かけて乾かしてから薔薇の帽子を接合。(薔薇のお帽子はとっても重いので、お首が折れる心配があったからです)  レースを挟み、お帽子の台に模様を描き・・・ 

 ン?! これでなんとなく出口が見えて来たかな(@ @)  あとは、襟を作り、お帽子を乗せたお首を挿し込むだけ!

Photo_178 《8月19日》  当初、このパールやお首に纏わりつくひらひら衿は予定には無かったものです。が、大きなプリーツ衿だけでは衿元が寂しかったので、・・・と言うのも、ひょっとしたらお首が長すぎた? 今さらカット出来ないし、 それをカバーする為の方法を丸一日思案し、・・・結果、衿元をロマネスク風と言うべきか、ビクトリアンカラーにすることに。

ついでに、ぴんこぴんこ跳ねるものが好きな私は、今年も跳ねものを。 ファウンテンのようにパールをあしらって衿元を華やかに演出☆  これで長すぎた首も気にならなくなりました。 ~で、ひょっとして、、、完成?! (ひとまず オワッタ~~~~~~っ   \^o^/)

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あとは落ち着いた気分で、ウエスト部分の上をお砂糖のかけらで飾ったり、

Photo_182 胸部の根元をお砂糖のかけらで飾ったり、  これは、スワロのチョークホワイトとアメジストのイメージ♪

(こういった作業は気がラクで とってもたのしぃ~のです♪)

Photo_183 腰にスワロフスキーのクリスタルビーズで編んだハートの大小を飾って、チュールレースを埋め込み、

Photo_184 スカートの花びらに食用ラメを塗り、銀箔を貼り、紫の花びらを散らせて・・・・・・・   本当に完成!

うわぁ~~~、私的には、デッサン画を描き上げた時と一切イメージの遜色なく仕上がったので嬉しかったですね(*  *)

ところが! コンテストの場合、ココからがまだまだ大変なのです。特に近畿圏(=東京から遠いという意)に住む私たちにとっては。 無事に東京まで運搬できるように(ゼッタイニ割れないように破損しないように)、梱包することが難しいのです。

昨年の明治記念館でのシュガーグランプリは、初めてのコンテスト参加だったのですが、梱包についてはもう、ワケがわからなかったですね~。(だれかたすけて~って感じで) 後に、どちらかの教室案内で『コンテスト作品の梱包方法もレッスンします』というのを見つけて、(わっ、私、そのレッスンに行きたい!)本気でそう思いましたね。

今般、下半分は市販のダンボールケースで行きましたが、上半分は、自分で作っちゃいました。100円ショップで一番大きなクリアーファイルを買ってきてハサミでジョキジョキ・・・

そんなこんなで作り終えて、幸運にもウェディングケーキ部門で金賞をいただけて、コンテスト終了後は桂由美先生のショウルームに2ヶ月間近く 飾らせていただけて・・・。あっという間の1ヶ月~でしたが 振り返ると怒涛の1ヶ月でしたね、きっと。自分では気が付かないけれど。5次元へ行っちゃってましたからネ・・・^^;

ソンナコンナのこの作品、数日前に撤収させていただいて来ましたが、桂先生のドレスショップは、店内も清潔で照明もディスプレイもきれいですし、3メートルのチュールを敷いてくださった上に飾っていただいていた自分の作品の様を見て、お家に飾っておくよりも数倍 輝いて見える桂先生のショップに《居させて》いただけた事をあらためて有り難い事だと 感謝の思いがこみ上げました。 (桂先生、西村店長さま 本当にありがとうございました)

 

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当教室に習いにいらして下さっているみなさんへ

桂由美先生のショウルームから撤収した翌日、店長さまから「12月に桂(先生)が参りますので、何かクリスマスの飾りを・・・」とお電話を頂戴しました。 予期せぬことに(うーん、時間のやりくりが・・・、それに、まさかクリスマスカラーそのものの緑と真っ赤と金ってワケにはいかないでしょう~??? じゃあ、どんなイメージで???)と戸惑いましたが、どんなことでも(=大きく期待されていないとしても)必要とされていることはとても有り難い事☆  極論を言えば、必要とされているから生きていられるってことがありますからね。必要とされることに勝る幸せは無いのかも知れません。

~ですので、半分ツモリしていたクリスマスイベントも返上、今は作りたい気持ちでいます。 作らせていただくとしたら、今回は一人で製作しますが、ふと、みなさんで出来たらどんなに楽しいだろう~~~♪と思いました。 習いに来て下さっているみなさんと共同製作したものがウィンドウに並べば みなさんにとってもどんなに喜ばしいことかしら・・・と思いましたので、今の私のフレッシュな気持ちをお伝えしておきたくてこちらに書き示しました。 もしもそういうことが現実化したら、みなさんのシュガーアートに対する興味や意欲が益々そそられて、シアワセ感で満たされるのに・・・ネ!  私に、そんな余力がある時には、そんなこともしてみましょうね♪ 

*SugarBouquetRuri* 宮本瑠璃