水産北海道ブログ

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全道漁協トップセミナーに150人 ラッキーピエロの王社長が地域一番めざすマーケティング

2015-03-08 14:56:22 | ニュース

平成26年度全道漁協トップセミナーが、3月6日午前9時から開催され、約150人の組合長、専務参事が出席して函館でハンバーガーチェーンを展開するラッキーピエロの王一郎社長が「B級グルメ地域No. 1~パワーブランド戦略~」を講演し、モノから心、人に転換するマーケティングの流れと、組織のリーダーに必要な思考や態度を指南した。
 王社長は現在の市場について「人間社会にも60年に1回、ヌーの大移動が起こる。価値の大転換の前では小手先の改善・改革では間に合わない」と述べ、情報の技術革新に遅れをとらない、例えばスマホでアクセスできる情報発信の整備を指摘した。高度成長期の「胃袋で食べる時代」、バブル崩壊までの「目や頭で食べる時代」を経て、現在は「心で食べる時代」に入っており「情報発信して安心・安全を理解してもらう」必要があるとした。
 「相変わらずモノを売っていませんか?」と問いかけ、モノからヒトへの転換を提起し、「お客様に感動を与え、信頼関係を築き、生涯買ってもらえる客をつくる」という長期戦略のもと、17店舗目を建設し「函館で74%のシェアを獲得し、ダントツの一番店になりたい」と抱負を語った。植樹活動や生ゴミ削減、環境保全、地産地消など社会的な価値を追求していくのも企業の役割であり「顧客は良い企業と付き合いたい」と思っていることに注目を促した。
 リーダー論では「トップが使う言葉で会社の将来が決まる」と指摘し、愛を表現することや、「ポジティブ・メンタル・アティチュード」(積極的心構え)の大切さを強調した。「80%の潜在意識が20%の顕在意識を規定し、いつも考えていることが言葉に出る」ため、「景気が悪い」とか「忙しい」「できない」「つまらない」「失敗した」といった否定的表現は止め、「充実している」「やってみよう」「もっと工夫しよう」「これから面白くなる」「やりがいがある」に変えるようアドバイス。サミュエル・ウルマンの「青春の詩」を朗読して講演を締めくくった。
 また、中国の社会経済の専門家と知られる朱建榮東洋学園大学教授が10年ぶりに講演を行い、「中国社会・経済の動向~日本にとっての可能性」をテーマに拡大する中間層によって革命的な変化が進んでいる中国社会の現状と今後の方向性を解説した。爆発的な中国人の海外観光ブームを紹介し「日本にとってチャンス」と強調。政治によって両国関係が冷えても、中間層の拡大によって「観光と輸出は影響を受けない」とし、安心・安全な道産水産物をPRする漁港・漁業観光の勧めを提案した。

 

2015年3月6日発行/北海道漁協系統通信6066号

2015-03-08 14:55:04 | 系統通信
「漁業就業者支援フェアinさっぽろ」
漁業志す28人来場、研修候補17人を指名
ホタテ、定置など過去最高、29の出展団体

日本海沿岸ニシン漁獲(2月末現在)
1,286トンを水揚げ、漁獲ペース大幅ダウン

えりも以西海域マツカワ漁獲状況(平成26年度1月末)
1月は約5トン・800万円、累計実績118トン・1億4,500万円

第20回全国青年・女性漁業者交流大会
広尾エゾバイツブ篭漁業部会が農林水産大臣賞受賞の栄誉 
水産庁長官賞に枝幸漁協なまこ部会 本道資源管理漁業に評価

第13回北海道フードフェア
全51団体が出展 加工食品や衛生管理機器を展示
次回開催は消費者も招き総合的展示会に発展へ

共済組合・共水連 人事異動(4月1日付)
共水連企画普及推進部長に畠山水共社事務局部長

2015年3月3日発行/北海道漁協系統通信6065号

2015-03-05 11:48:00 | 系統通信
第1種・第2種の漁港統合の進捗状況
道内51港を18港に統合、26年度中に43漁港を15港へ

平成27年度道さんま漁業協会通常総会
洋上買魚やTAC削減、国際条約の発効などに対応
役員補欠選任で松田一志氏(信漁連)が新しい専務に

第35回JF全道漁協女性部研修大会 
「女性の時代」500人を超える部員が活性化誓う 
〝東日本大震災の復興〟岩手県女性連会長の講演を聞く

海防水救センターが全道事務担当者研修会
海中転落による死亡・行方不明を防ぐ救命衣の着用を
衝突を予防「簡易型AIS(自動船舶識別装置)」に期待

平成26年度第2回MV女性交流会議
独自のレシピ開発や今後の活動方針を確認

「小樽水産高校研究集録」「道水産高校水産クラブ研究集録」
ホッケを使ったスイーツの開発が高評価

「漁業就業者支援フェアinさっぽろ」ホタテ、定置など過去最高、29の出展団体

2015-03-02 14:57:53 | ニュース

「漁業就業者支援フェアinさっぽろ」が2月28日午後1時から札幌市中央区のホテルライフォート札幌で開催され、北海道で漁業への就業を希望する28人が来場し、17人が出展団体から指名を受けた。研修生の採用は3月9日までに出展団体から直接連絡し、本人の意志を確認した上で現地での研修準備に入る。
 このフェアは、道漁業就業者支援協議会(事務局・道水産会)と北海道が主催したもので、漁業になりたい人と地域で漁業の担い手を確保したい漁業者(漁協)・漁業会社との面接の場として設定され、指名を受け、双方のマッチングが成立すれば、地域での長期実地研修(独立型3年以内・雇用型1年以内)後、漁業への道が開かれる。
 同協議会では26年度3回のフェアを実計画し、2月1日に旭川で実施したほか、札幌は昨年5月に次いで2回となる。今回のフェアには、輸出好調で人出が不足しているホタテ養殖地帯(森、せたな、室蘭、寿都、長万部、石狩、八雲)をはじめ、定置(稚内、寿都、石狩)、コンブ(利尻富士、礼文)、ホッケやタコ、ナマコの漁船漁業など過去最高となる29の漁業者・漁業会社が出展した。各ブースとも熱心に話を聞く若者が多く訪れ、道や道立漁業研修所、同協議会も相談コーナーを設けて来場者に丁寧な情報提供に努めた。