浜松市の東隣・磐田市見付では、およそ700年前の鎌倉時代中期まで
毎年家の棟に白羽の矢が立った家の娘は、8月10日の矢奈比賣(（やなひめ）
神社の祭りに、人身御供（生贄）として捧げなければならないという
実におぞましいしきたりがありました。
延慶元年（1308年）、見付を訪れた旅の僧・一実坊弁存（いちじつぼうべんぞん）が
この話を聞き、尊い神様がそのような悪行をするはずが無い、その正体をみとどけて
やろうと神殿の床下に潜み、
化け物たちが「信濃の国の悉平（しっぺい）太郎に知らせるな。」
とささやくのを聞きました。
そこで弁存は信濃の国を探し歩いて、悉平太郎が光前寺（長野県駒ヶ根市）で
飼われている大変強い山犬だということが分かり、この犬を借りてきました。
次の年の8月、祭りの日に人身御供の身代わりに悉平太郎を柩に入れて、
矢奈比賣神社に供えました。
そして、化け物が柩を開けた瞬間、悉平太郎は化け物に襲い掛かり、
長い格闘の末、化け物を退治しました。
その化け物は大きな年老いたヒヒでした。その後、人身御供のしきたりは
無くなったということです。
悉平太郎は化け物との戦いで傷を負いましたが、光前寺までなんとか帰り着くと、
和尚さんに怪物退治を知らせるかのように一声高く吠えて息をひきとりました。
駒ヶ根市では、悉平太郎は早太郎と呼ばれていて、光前寺には早太郎のお墓が
あります。
磐田市と駒ヶ根市は、この悉平太郎伝説が縁となり、友好都市となっています。
矢奈比賣（やなひめ）神社には菅原道真公が合祀されているため「見付天神」
とも呼ばれています。
この赤い鳥居の右横に悉平（しっぺい）太郎の像があります。
霊犬「悉平（しっぺい）太郎」の像です。
矢奈比賣（やなひめ）神社本殿です。
悉平（しっぺい）太郎は磐田市のマスコットキャラクターにもなりました。
コミックや実写版の「ゆるキャン」の中で主人公の志摩リンちゃんも
矢奈比賣（やなひめ）神社」（見付天神）を訪れています。
矢奈比賣（やなひめ）神社本殿の奥には悉平（しっぺい）太郎を祀った
「霊犬神社」があります。
霊犬神社は犬を祀った日本唯一の神社として、近年は愛犬家の方々が
訪れるようになりました。
祭壇には悉平（しっぺい）太郎の置物が所狭しと置かれていました。
こちらは2011年8月、矢奈比賣神社（見付天神）裸祭り当夜の神社境内です。
このあと腰蓑を付けた上半身裸の男連中が各町内単位で押し寄せて裸踊りが
始まりました。
飲兵衛、男は、まして裸の男など、大嫌いなので勿論写真は撮りませんでした。
正直言って、この祭りは好きではありません。
やはり艶やかなお姉さん達が登場しなくては、
お祭りとは言えませんよね～。
最後に飲兵衛の大好きな薀蓄を一下り。
鎌倉時代に入ると、
浄土真宗、日蓮宗、臨済宗や曹洞宗などの新しい仏教が始まり、
かっては京都の支配層のみ対象としていた仏教が全国の一般庶民の間にも
広く布教される様になりました。
布教僧達は熱い情熱と強い意志の下、日本全国を回り、
矢奈比賣（やなひめ）神社のみならず、当時の日本に根強く残っていた
人身御供などのおぞましいしきたりや迷信を絶ちきる事に、全霊をかけて
尽力したのです。
日本を古代呪術社会から開放し、新しい中世の社会観を導くにあたり、
当時の新しい仏教の普及がその一翼を担ったと考えられます。
昔は生け贄などと言うことが本当にあったのでしょうか？
そんなことに、自分や家族の人がなったら、たまったものじゃないですね～
そんな時代に生まれなくて良かった～
古代社会においては日本のみならず、世界いのどの国・地方でも
生贄の儀式が行われていました。
日本の場合、
日本書紀の垂仁天皇32年に野見宿禰が、
古墳を造る時に何十人もの人柱を立てる（奴婢を生きたまま土中
に埋める）というとても残酷な風習の代わりに、
土で作った人形を立てる事を提案。
これが埴輪の起源になったとの記載があります。
大昔の日本には、人身御供や、人柱など本当にあったようですね～。
一実坊弁存も、悉平太郎も、すばらしい偉業をなしとげたのですね。
その後の何十人何百人いやもっとでしょうか、
たくさんの命を救ってくださったのですから。
裸オトコ、興味ナシ(笑)。
まず、現代において、聞きなれないような
「人身御供」・・・、読み方が、わからずで、調べたら、「ひとみごくう」と読む事が、わかりました・・・^^;
「生贄」の意味なのですね・・・。
勇敢な、「悉平（しっぺい）太郎」〜、
伝説とは、思いますが、いつの世も、勇気ある存在により、変革され、人々にとって、より良い世の中に、なって行くのかな・・・？😊
そして、その伝説のワンちゃんとは別に、
記事後半のところ〜、
当時の新しい仏教の普及が・・・、
全国の一般庶民層にまで広まり、
記事前半のような習わし的な事に、終わりが見えて、良かったなと思いました〜✨
霊犬「悉平（しっぺい）太郎」の像が、凛々しくて、素敵です〜💖
昔、カッコイイ日本犬の雑種を飼っていたんですが（とても優秀なワンちゃんでした）、そのワンちゃんを、思い出しました〜🐕✨
今日も、素敵な１日を、お過ごし下さいませ〜(^o^)/
矢奈比賣（やなひめ）神社」（見付天神）は『ゆるキャン△』に出てきた場所なのですね
山梨県・静岡県・長野県の各地にある『ゆるキャン△』の聖地巡りを少し見てみましたがどこも素晴らしい良いところばかりですね
霊犬「悉平（しっぺい）太郎」の像は
賢そうな良いお顔立ちをしていますね
たった１匹で立ち向かい化け物を倒した
勇敢でとても強い犬だったのですね
誠におぞましい事ですが、古代の社会では生贄の儀式が
日本の全国各地で行われたようです。
一実坊弁存達、布教僧の努力により、この様なおぞましい
しきたりから庶民が解放され、
新しい中世の世界へと変わって行ったと考えられます。
裸祭り、10年ほど前に一度見に行ったのですが全然面白くない。
その後は全く行ってません。
現代では理解しがたい事なのですが、古代社会では人身御供
など生贄の儀式が全国各地で行われていました。
悉平太郎という霊犬の力を借り、
生贄の実行犯をヒヒの化け物にすることにより、このおぞましい
しきたりを打ち破ったものと思われます。
飲兵衛が悉平太郎伝説で一番注目したのは、このおぞましいしきたり
を打ち破ったのが旅の修行（布教）僧だった点です。
新しい仏教の普及が日本を古代から中世に変える大きな原動力
の一因になったと考えられます。
ちなみに矢奈比賣神社では菅原道真公を合祀しているため、
地元では見付天神と呼ばれる場合が多いです。
やはり矢奈比賣神社の名前は人身御供を思い出ささせるのでしょうかね？
「ゆるキャン△」の作者「あfろ」さんは静岡県浜松出身で現在山梨県甲府市
在住のため、
静岡県、特に浜松近在は詳しいですね。
「ゆるキャン△」には矢奈比賣神社（見付天神）のみならず、
天竜浜名湖鉄道・西気賀駅前の鰻屋さんまで登場したのには驚きました。
この鰻屋さん、観光客には教えたくない隠れた名店だったのですが
「ゆるキャン△」のおかげですっかり有名店になってしまいました。
鰻の高騰も加わって最近ではほとんど訪れていません。
（本当は小遣いが少ないので・・・
もうトホホホなんです）
ワクチン3回目の副反応に陥っていたので､かなり出遅れました💦
しっぺいって､ペン！と手の甲を叩く、あのしっぺいかと（ーー；）これも副反応のせい？（笑）
ワンちゃんなんですね。
さすが！カッコいい頭の良いお顔をしていますね｡
飲兵衛が子供の頃は体罰教師が花盛りの頃で、事業中に
無駄話をしたりいたずらをしたりすりとすぐに「しっぺ」
されたものです。
３回目接種の副反応が酷かったようですね。
飲兵衛思うに、どうも現在のワクチンはオミクロン株には
効果が無いようで、
その割りに副反応で苦しむ方が多数いらっしゃる様です。
そんなかんだで、３回目は当分見合わせることにしました。