『オトナも子供も大嫌い』(群ようこ著)ですって
この字、この色、この後ろ姿! ・・・・わたしか!?
絶対面白いに違いない、と思って借りました。
私は辛辣な少女モノのが大好きなのです。
そんな私を満足させてくれる一文(いや、一文ではないが)がありました。
P225 の3行目から
下校のときに赤ん坊や幼い子供を見ると、頭のてっぺんから、
「わあ、かわいい、かわいい」
と大騒ぎする子たちの気がしれなかった。あのぐにゃぐにゃとした芯のない、
うすらハゲの赤ん坊のどこがかわいいのだろうか。
子供だってすぐにピーピー泣くし、だだをこねるし、あんなものがかわいいなんて、
どうかしている。アケミを残して彼女たちはどどーっと子供に走り寄り
声をかけたり頭を撫でたりしている。
子供を連れているお母さんもとっても嬉しそうだ。
そして道ばたで無表情で立ち尽くしているアケミの姿を見て、不思議そうな顔をした。
(みんなが子供を好きだと思うなよ)
わたし、小学生時代・・・・こんな子でしたわ。
赤ちゃんのどこがかわいいって!?
かわいいってこういうことをいうのかね!?ってね。
子供ってやだなぁ、幼稚っぽくて。
でもオトナもやだなぁ、つまらなくって。
なんて感じでした。
そんな私ですが、皮肉なことに
大人になった今の自分の中に、あの頃イヤだった子どもっぽさがあって
程度も低そうなことがうっすらわかり始めてしまいました!
毛嫌いしていた子どもっぽさが、私の中にたんまりとあるみたいなの。
ごめん、小さい頃の私よ、
最初からもっともっとちゃらんぽらんにさせてあげればよかったよ。
でもまあ小憎らしい大人びた子どもキャラの私も私らしくて良かったよね。
そこはもう肯定して生きていこうと思います。
そんなわけで精神年齢は子どもの頃の方が高かったのではないかと
ちょっとした逆転現象に気づく今日この頃です。
そんな筈はないはず、なのですが、さてどうでしょう。