ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

3回読んで➂

2016年06月30日 | ❷ 本とか映画とか

読み手の“今の自分”が反映される本だなぁと思います。

気になるポイントが変わったり、前回気づかなかったことに気づいたり、

セリフひとつをどう解釈するかも もしかしたら日替わりでかわるかも。

だって理解が進むと気持ちも変わっていくんだもの。

「これはどういう意味なんだ?」

「私はどうなんだ?」

どんなところに反応して共感して嫌悪するのか

自分自身も観察対象にしながら読んでいました。

 

キャラの中には、

自分があり過ぎる人

自分が無さすぎる人

薄っぺらい人

自己愛の強い人

必要とされたい人

対話のない人・・・と色々いて、

またそれぞれに良い所も悪い所も好きな所も嫌な所もありました。

自分はどの人のどの部分が苦手か、それは何故かなど考えていると

今の自分の価値観も見えてきます。

 

人はひとりひとり違うし、一人の人間にも色んな側面があるし

成長して変化して行くしで、つくづく面白いものだと思います。

最初はイヤだと思った子を、2回3回と読んで知っていくうちに受容する自分がいたり

大人がラクしてるのが見えてきたり

思春期の潔癖さが痛かったり 

「気がつく」というのはとても満足度が高いことだと思います。