夕方帰ったら、息子が座椅子でうたた寝していた。
赤ちゃんの頃から寝なくて寝なくて そのことで悩んで
昼寝もしてくれなくて
病気になっても寝なくて
車やバスや電車でもほとんど寝たことなくて
眠ることに並々ならぬ苦労をしてきた息子が・・・16才の今日、寝ていた。
最初わからなくて(寝てるなんてありえないから)、
ホントに寝てるのか狸寝入りか探るように見つめながら、
ほんの数秒、私は見とれていたと思う。
(たぬきだ)と思って 大きな声で2度「ただいま」と言ったら
息子は突然目をパチッとあけてキョロキョロして
ふり返って私をみつけてギョッとしてた。
・・うそぉ・・・! まさか!・・・ご、ごめん・・・・
大事な眠りを不用意に壊してしまった。
それでもやっぱり今日もハナウタを唄う日、なんかうれしくて。