ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

痒くて痛い夏の思い出

2017年08月19日 | ❼ 秀じい

高温多湿

おかげで(かどうか・・)家の中だというのに 訳の分からない虫に刺されている。

 

蚊もいるけど、蚊じゃないのもいる。

すっごく痒いのと それほどでもないヤツもいる。

目に見える範囲では確認できないので

ダニとかノミとか小さくてすばしっこいヤツら・・だろうか?

洗濯物に着いてくる毛虫の毛だろうか?

知らないうちにポツン、ポツンと刺され痕が増えていく。

私のターンオーバー能力では追い付かず、痕が増えていくのが悔しい。

 

 

思い出した。

小さい頃、背中にびっしりあせもが出来た私を 風呂上がりに秀じい(父)が呼んだ。

「痒いだろ?いい薬があるぞ」

キンカンだった。

「痒みにはこれが一番なんだよ~」

と秀じいは無邪気に言った(と思う)。

 

痒くて眠れないほどだったので 私は一目散に秀じいのもとへ。

 

でもね、散々掻き壊したあせもに キンカンは骨の髄まで染みた、染みわたったさ!

ギャーっと叫んで、かちかち山のタヌキみたいに泣きながら家中を駆け回る私を見ても

秀じいは「え~なんで痛いの?」って感じでポカンとしていた(と思う)。

スーッと気持ちよくなるはずなのに、おかしいな?って。

 

とんできた母にこっぴどく叱られた秀じい。

「考えればわかるでしょう!」

と怒られてたけど、傷にキンカンが染みるって想像はできない人だったんだと思う。

 

何年もたってから

「蚊にさされたとこにキンカン塗ったらすっごく痛いよ。

 染みるんだよ。

 え!?小さい頃オレにキンカン塗られたことがある?

 背中のあせもに?

 そ、それは悪かったね

と言われた。

 

おせーよ。

しかも 覚えてないのか。

 

思えば、息子が生まれて里帰りした時にも

乳児の息子のあせもにキンカン塗ろうとして 私を震え上がらせた前科があるから

たぶん父は・・・・・そういういいかげんな・・・人なのだと思う。

・・・・周りは困るよね