確か『ミレニアム』(スティーブンソン)と同時期に図書館に予約を入れた本だ。
『ミレニアム』を面白い!と薦めていた人が
『その女アレックス』(P・ルメートル)も面白い!と薦めていたのだ。
やっと順番が回ってきた。
フランスで発表された犯罪推理小説だそうだ。
文庫で450ページほどあり第一部、第二部、第三部の構成。
しょっぱな、第一部の一行目から、軽快で楽しく、さらさら読める。
だからまさかあっという間に、
こんなにハードでグロい展開になるとは想像できなかった。
第一部のまだ冒頭と言ってもいいくらいのあたりで
既にクライマックス感半端ないんですけど 残されてるページ数が釣り合わない。
何が起こるの?一体どんな話なの?と、不安と言うか奇妙な気持ちになりました。
訳者のあとがきにもあるんだけど、
何を書いてもネタバレになりそうだし、
そもそもうまく説明できない。
言えるのは最後まで読むこと、でしょうか。
最後まで読んではじめて、
それまでの違和感や不安感や操られ感が決着をみるので。
本文の言葉を少し借りるなら
「真実」について「正義」について
「強さ」について「自分を譲り渡すこと、渡さないこと」について
揺さぶられ、切なくなる本なのでした。
犯罪推理小説であるような、別の何かであるような。
さすが。
何が「人の道」なのか、何が正しいことなのかを考えさせられたわけなのです。
「私の幸せ」と「私の大事な人たちの幸せ」は、そっち方向にはない。違う。って思う。
意識をぐーっと惹きつけるよね。
ロシア圏でも。
安全で平和と言われる日本においても、ここまでじゃなくても実際は思う以上にあるんじゃないかな。
確かに小説はひどく胸が悪くなる。
読まない、はありですね。
読んだら感想もお願いね。
もう健闘しおわったのね。
無理して読まなくてもいいと思う。海外ミステリの最近のって、こういった虐待が描かれるのが多すぎる。
そんなにも欧米には虐待が日常茶飯事なのか、とうんざりします。
これだけのためにこんなこった構成にして、読ませちゃうの?とか感じた。この作家さんは、他の作品読む気がしなかった。
よる年波で時間がかぎられているせいか、こういうのもう読みたくない。
健闘をいのるです。