ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

3回読んで①

2016年06月25日 | ❷ 本とか映画とか

『聲の形(こえのかたち)』3回読みました。

ストーリーや登場人物について思ったことを書いていくと

どうしてもネタバレしてしまうんです。

ネタバレしないように書くことに困っています。

 

ひとまず話はこうです。

耳の聞こえない女の子が普通の小学校に転入してきます。6年生です。

母親の方針でずっと普通の公立の学校に通っていますが

前の学校でいじめにあって転校してきました。

母親は娘には自分で自分を守れる強い人間になって欲しいということに

とても執着した人です。

『強さ』がキーワードのこの母親は、物語の中で一貫して無表情です。

(でも離婚のエピソードの中では喜怒哀楽の激しい表情が描かれています

 

結局新しい学校でもいじめにあい、少女は転校していくのですが

物語はこの学校でおきたいじめを描き、

主犯格の少年とこの耳の聞こえない少女と

それぞれの家族と

それを取り巻く友人たちのその後を描きます。

メインとなるのはいじめ転校から6年後の、主人公たちが高校3年生になった年の話です。

主犯格の少年が加害者としての自分とどう向き合っていくのかを軸に進みます。

 

何日か前のブログで

「人はこんなにも似て見えて」「こんなにも違うのか」と言ったのは

単純に2回読んで登場人物のキャラの個性がより私に伝わったということです。

展開が気になって気持ちが先走り

階段を1段抜かしで駆け上がるような勢いで読んだ1回目では気づかなかったことに2回目気づく。

十把ひとからげに見えていたものにも差異がある。

自分次第で気づくものがあることがわかって面白くなりました。

 

1回目は感情的に読み終わりました。

人物の好き嫌い、話の好き嫌いに意識がいって、気持ちが収集しきれない。

キャラがとるそれぞれの言動の腑に落ちないところにもどうしてもひっかかってしまって

それを解決するために2回目を読みました。

2回目では「なんで?なんで?なんでそうするの?そう思うの?」と問いかけながら読みました。

物語の結末と自分の解釈の帳尻を合わせたくて、

「きっとこういうことだ」「私とは違うけど、こう考える人もいるんだ」と思おうとしたけれど

やっぱり腑に落ちない。

で、3回目。

3回目は更に人間観察に興味が湧いてきて、理解したくて、考え考え読みました。

なので疲れました~。

でも考えながら読んだことで分かっことがたくさんありました。

すごく勉強になったのです。

 

 

 

 


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