仕事の帰りが遅くなると
「寂しかったよ」
と息子が言うので、
仕事の予定が入っていると
「明日も仕事なの?寂しいな」
と息子が言うので、
おとといの月曜日は「6時には帰るよ」って言って出かけて
超・超 スピードアップして終わらせて、さらに夕飯は好物を、と買い物して
早く、早くと小走りで「ただいま~~~」って、
ほーら、おまたせ お母さんが来たよー
もう寂しくないよー 的なノリでふすまを開けたら
「え!?もう帰って来たの? 早くない? 6時に終わってそれから帰ると思ってた。
これから一人でやりたいことあったのに、
母さん帰ってきてやる気が失せた」
と言われました。
かちん。
息子は思ったことを正直に言っただけなのに
なぜ母が怒っているのかわからないんだそうだ。
え?なんで怒るの?僕だったら「ああそう」って思うだけだよ。
イヤミのつもりもないんだけれど(そう、イヤミは言わない人)
逆にショック、母さんが傷つくことが、と。
冷静に考えて、
私も勝手な解釈で、息子が喜ぶと決めつけてた。
毎回寂しいのだと決めつけていた。
そうではない日もたくさんあるのに、
お母さんの思いが伝わっていない 喜ばせたくて帰ってきたのに と言って
息子を責めてしまった。
そんなのは私の勝手、
私の方も、息子の思いがわからなかったのは同じ。
ということを、息子と互いに説明し合った。
あなたにこう言われたから、私はこういう風に受け取ったんだよ。
僕にはそういうことがよくわからないけど、母さんはそうだったんだね。
さっきはごめんね。
こちらこそごめんね。
そしてこれからもこういう伝え合いを大事にしていこうね、と話し合った。
相手にも気持ちがあること。
それを思ってみること。
でも、思ったことと相手の本当の気持ちは違うかもしれないから
相手にちゃんときくこと。
自分の気持ちも話すこと。
自分しか見えなくならないように。
まあ そんな感じ。
そしてその作業だって自分が思い描くようにはうまくもいかない。
息子が何かを感じ取ってそれが学びになってるといいけど、なってなくても私自身の学びにはなってるのだから・・と思うようにしています。
私はこう見える、聞こえる、思う、感じる、考える。あなたは?
そう言葉を交わして相互理解を深めるしかないんでしょうな。
時間がかかる作業ではあります。そして「親としての強権発動」をせずに納得を得る作業は、まさに愛情の先の信頼を育む行為ですね。
表現力の他、体力や精神力をも鍛えられます。
それで私の話を口を挟まずにまず聞いて、
後から自分の意見を言います。
だから息子とはケンカにならない。
人の話を聞けるのは長所のひとつです。
ただ相手に勢いがあるとその圧で思考停止になるみたい。
その辺は弱いかな。
こういう時はこう解釈するのが普通だよ、と教えようとし過ぎかもなぁ。
自分の基準を押し付けるだけにならないように気を付けないとね。
今回も危うく『お母さんに過剰適応』するよう要求するところだった。
どっちが正しいかじゃなくて、自分はこう思ったけどあなたは?だね。
ステキな関係ですね。
恋人同士みたいだ。キュン💕
気持ちも状況もケースバイケース。でもパターンは無数というほどではないもの。
二人でつぶしていくほどお互いがわかる素敵な学びですね。