今、田郁さんの時代小説『みをつくし料理帖』にドハマりしています。
面白くてたまりません。
最近シリーズ9作品めが発売されました。
大人気のシリーズなんです。
(1巻「八朔の雪」です)
主人公は女料理人「澪(みお)」。1巻では18才で登場します。
上方(大阪)の出なのですが、子どもの頃水害で両親と死別しています。
その後、縁あって奉公していた奉公先の料理屋『天満一兆庵(てんまいっちょうあん)』にも
不運な不幸が降りかかります。ある年の大阪の大火で店が焼失してしまうのです。
物語は奉公先をなくした澪が、店を亡くした主の嘉兵衛(かへい)とご寮さん(上方では奉公先の女将さんのことを
「ごりょうさん」と呼ぶ)の芳(よし)とともに江戸に逃げ延びたのちの話からスタートします。
物語の主要な人物との出会いが丁寧に描かれ、間々に大阪時代の出来事が差しはさまれ、
読み進むにつれ人物や出来事の事情が深く編まれ、読み手の中に「みをつくし」の世界が色濃く作られていく。
読めば読むほど引き込まれるのです。
こうして私の中には澪の18年の歴史が段々と詰まれていきます。
同時に18歳から先の人生が様々な出来事を生みながら丁寧に進んでいく。
一人の女性の物語としてだけではなく、周りの人々の背景にも踏み込んで、江戸の人情や粋や空気感が
読み手の内に外に徐々に立ち込めます。そしてどっぷりはまってしまう。
物語はタイプの違う人間の人間性に触れ、その人の生き方までも読ませるので飽きることをさせません。
誰に対してであろうと感情移入せずにいられません。
もう離れられなくなります。
こんな温かい物語、触れずにいるなら人生の損です!
読まずに死ねるか!
それに読んだ後、なんだか自分がいい人になった気持ちがします。
間違いなく錯覚なんですけど、それはそれですごいことですよね。
ああそうだ、お父さん、今度行くとき持ってくね!楽しみにしててね。
(でも2~4巻はWさんに借りたものなのでお父さん自分で調達してね)
(シリーズは今のところ9冊目。まだまだ続きます、続いて欲しいです)
(こちらは発売になったばかりの最新巻)
最初にすすめてくれたWさん、おかげで生活が豊かになりました、ありがと~
図書館予約中、まだきません。
この後ので完結するらしいですねぇ。
読まずに死ねるか 内藤陳か・・・・
私は又次さんファンなので、お亡くなりになったときはちょっと読む気がうせたほど。ちなみに又次さんは、脳内で遠藤憲一です。
最近の若手の時代小説作家、それも女流、なかなかよいのです。もう一人、おすすめ、
西條奈加 烏金 ってのがいいです。
是非お試しを。
今日の昼頃に9巻読み終えたの~
ほんとに次で終わりだって