ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

『みをつくし料理帖』読まなきゃ損だよ!

2014年02月23日 | ❷ 本とか映画とか

今、田郁さんの時代小説『みをつくし料理帖』にドハマりしています。

面白くてたまりません。

最近シリーズ9作品めが発売されました。

大人気のシリーズなんです

 

(1巻「八朔の雪」です)

主人公は女料理人「澪(みお)」。1巻では18才で登場します。

上方(大阪)の出なのですが、子どもの頃水害で両親と死別しています。

その後、縁あって奉公していた奉公先の料理屋『天満一兆庵(てんまいっちょうあん)』にも

不運な不幸が降りかかります。ある年の大阪の大火で店が焼失してしまうのです。

物語は奉公先をなくした澪が、店を亡くした主の嘉兵衛(かへい)とご寮さん(上方では奉公先の女将さんのことを

「ごりょうさん」と呼ぶ)の芳(よし)とともに江戸に逃げ延びたのちの話からスタートします。

 

物語の主要な人物との出会いが丁寧に描かれ、間々に大阪時代の出来事が差しはさまれ、

読み進むにつれ人物や出来事の事情が深く編まれ、読み手の中に「みをつくし」の世界が色濃く作られていく。

読めば読むほど引き込まれるのです

こうして私の中には澪の18年の歴史が段々と詰まれていきます。

同時に18歳から先の人生が様々な出来事を生みながら丁寧に進んでいく。

 

一人の女性の物語としてだけではなく、周りの人々の背景にも踏み込んで、江戸の人情や粋や空気感が

読み手の内に外に徐々に立ち込めます。そしてどっぷりはまってしまう

物語はタイプの違う人間の人間性に触れ、その人の生き方までも読ませるので飽きることをさせません。

誰に対してであろうと感情移入せずにいられません。

もう離れられなくなります。

 

こんな温かい物語、触れずにいるなら人生の損です!

読まずに死ねるか!

それに読んだ後、なんだか自分がいい人になった気持ちがします。

間違いなく錯覚なんですけど、それはそれですごいことですよね。

 

ああそうだ、お父さん、今度行くとき持ってくね!楽しみにしててね。

(でも2~4巻はWさんに借りたものなのでお父さん自分で調達してね

 

(シリーズは今のところ9冊目。まだまだ続きます、続いて欲しいです)

 

(こちらは発売になったばかりの最新巻)

最初にすすめてくれたWさん、おかげで生活が豊かになりました、ありがと~

 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
最新刊が! (W)
2014-02-24 21:09:48
うわ~~抜かれちゃったね~~。最新刊、まだなんです。
図書館予約中、まだきません。
この後ので完結するらしいですねぇ。
読まずに死ねるか      内藤陳か・・・・
私は又次さんファンなので、お亡くなりになったときはちょっと読む気がうせたほど。ちなみに又次さんは、脳内で遠藤憲一です。
最近の若手の時代小説作家、それも女流、なかなかよいのです。もう一人、おすすめ、
  西條奈加   烏金   ってのがいいです。
是非お試しを。
返信する
絶対読む!西條奈加 (ハナウタ)
2014-02-25 19:16:50
又さんの遠藤憲一、私も鉄板です!
今日の昼頃に9巻読み終えたの~
ほんとに次で終わりだって
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