1週間前の6月2日の土曜日の午後に
ムスカ大佐(夫)の実家まで行く用事があったのだけれど、
午前中の卓球練習を終えた帰り道、息子が言った。
「今日、じーちゃんちに行くのに歩いて行ってみようかな」
そろそろ言うんじゃないかと思ってた。
お昼ごはんを食べて14時に、荷物を揃えて息子は出発した。
直線距離だと家から26キロある。
車だと1時間~1時間半くらいかかる。
電車だと1回乗り換えて、トータル9駅。
徒歩なら5時間と予想して行った。
車通りの多い道を避け、住宅街や田んぼ道を選んで歩いたようだ。
途中お腹が空いたらどこかの店に寄るだろうか。
アクシデントに見舞われて電車に乗るだろうか。
もうある程度のことは心配せずとも大丈夫とわかっているので
ただただ到着の瞬間を楽しみに待った。
でも夕方になっても
完全に日が落ちても
息子は来ない。
このチェレンジに驚いたじーちゃんばーちゃんが
息子の健闘を称え労うために お寿司をとって一緒に待ってくれていた。
まだか、まだか、大丈夫だろうか、と繰り返す。
「今どのあたり?」
とLINEできくと
「夏祭りのお囃子練習の太鼓の音が聞こえるあたり」
同じ音かな、祭りの太鼓の音が私の耳にも聞こえてる。
20時40分、暗闇の中から息子の姿が近づいてきた。
いつも通り、淡々と歩いてきた。
私を発見しても走り寄るでもなく。
「お帰り、お疲れ様、やったね」
と言うと
「うん、ただいま。疲れた。お腹空いた。足がパンパン~」
と笑顔が返ってきた。
6時間40分。
どんな気持ちで歩いて来たんだろう?
その夜、数年ぶりに息子はじーちゃんちのお風呂に入った。
そういうことがあったのだという、今日はその記録、嬉しいから。
息子はもう、おぜん立てされた成功ではなく
自分の力で味わって、つかみたいのですね。
そうか~!
ようやく目指していたスタートラインに来たのかな。
これからも色々なことにチャレンジして達成感を味わって行って欲しいです。
私もそういう日々を味わいたい。
すごいね。
6時間40分も歩いたんだ!
じっと待つ親ごころ。
見守るほうもすごいね。
達成感を自分の力で味わって、つかんだ息子君。
こんな日がこれからも、たくさん味わえそうですね。
ガハハハッ!
あ、先に自分で笑っちゃった~。
こうみえて照れ笑いです。
「感動」、「喜び」そして「幸せ」。
私も感じることができました。
ありがとうございます。
でね、独り言なのですが…
(ご子息、日本一周、そして世界を旅するハイカーに…なるかもよ)
目的や喜びがないと出来ません。
なので息子なりに思うところあってのチャレンジなのでしょう。
成し遂げられてよかったです。
makotoさん、足を大事になさって下さいね。
これからも色々な景色を見られますように。
1日20キロ歩けるようになったら、四国の歩き遍路の準備ができた、と言うそうです。
直線距離で26キロなら、実際にはもっと歩いていますね!
これは本当にすごいです。
私は、8キロ歩くのさえも途中で古傷が痛んで泣きながら歩いていました。