ハナウタ うたこの「宝物がいっぱい」

自分にとっての「好き」や「嬉しい」を集めて綴る、ささやかなことのブログです。

息子に必要なことは

2017年02月19日 | ⓴ ホームエデュケーション

通信制高校の1年生の課程を履修中のうちの息子、

勉強と、勉強よりも大事になるであろうことを

ここに所属する日々の中で学んでいる。

 

毎日いま出来ることを少しずつ

勉強(5%未満か・・・)も、

勉強以外(断然こっちが多い、ホームエデュケーションだもの)も、

それぞれこつこつと積み重ねようとしている。

 

勉強よりも高い学力よりもこれからうちの息子に必要なこと。

 

それは日々の生活のなかで必要な生活上のスキルを自分のものにしていくこと。

一通りの家事。

家族や近しい人との交流、信頼関係を築くこと。

人の中で過剰な鎧を着ない自分で居られること。

自分で自分の体調を管理できること。

気分の乗らない時にも、大事と思えることを優先できること。

何かを継続する習慣。

自分の思いをじょうずに伝えること。

ちょっとやそっとのことじゃ諦めないタフさ。

レジリエンス。

やりたいと思ったことを続けるために整える必要のある周辺能力のあれこれ。

他にも色々。

 

それは家の中ではもちろん、外に出た時こそ力を発揮して

大いにその身を助けるようなこと。

 

例えていうなら息子の場合

筆記試験で上位の成績をとったとしても

面接会場に行けない。

だから始まらない。

 

息子の場合に人生を左右するのは学力(に象徴されるようなこと)じゃないんだ。

どんなに学力があっても補てんできないこと。

 

面接に抵抗が少ない人になるようなあれこれに 私は意識を注いでいくんだ。

人との交流の場に気持ちよく行けて、そこで無理せず話しができて

自分をわかって貰う努力が出来て、

相手のこともわかる努力が出来て

人の中に入っても苦しくなくやれることの方がうちの息子にとっては大事だから。

 

そのために出来ることの最小の単位を毎日探している。

考えている。

今日出来そうな、関連していそうな何か。

塵も積もれば山となる何かを。

 

そういうことの方が なによりもまず先にあるんだ、と

この1年でYさんや一緒に進む仲間が教えてくれた。

 

 

 

 


お知らせとお願いとウォーリーを探せ

2017年02月18日 | ⓴ ホームエデュケーション

『フリースクール全国ネットワーク』(通称フリネット)という組織をご存知・・・

の方は少ないでしょうね。

 

  フリースクール全国ネットワークのサイト
    http://freeschoolnetwork.jp/

 

私たち当事者の親ですら 直接の関わりがなければ知らないと思います。

実は我が家、巡り巡ってとてもお世話になっています。

 

例えば毎年11月に行われるフリースクール・フェスティバルなどのイベントで。

それ以外にも、不登校の子どもの権利を守ったり、環境を向上させたりするために

政策提言など国に働きかけるようなこともたくさんやっています。

「教育機会確保法」の成立にもかなり寄与したのだそうです。



しかし、もともと収益を上げづらい活動をしているため、

現在、財政的にかなり厳しい状況、、、、とのこと。

毎日毎日カツカツで、たぶん経済的な内情知ったら、

やってきたことのスケールと見比べて 私たちひっくり返って驚くと思う・・・。

そんな状況でやってたの・・・!?って。

そう、私はこの仕事に名乗りを上げてくれた奇特な方の善意を食いつぶして

恩恵だけを賜ってきたのです。何も知らずに。

   どっかに新設中の小学校は8億円だか・・優遇されているっていうのに、泣ける話だ。

 

中間支援組織的な位置にあり、

フリースクール単独では出来ないようなこともいろいろやってくれていて、

それはまわり回って、学校を離れた多くの子どもたちの利益に繋がっているのに、です。

 

 

このフリネットが現在

Readyforというインターネットを通じての寄付(クラウドファンディング)

募集していると聞きました。



これはある一定期間の間に目標額の寄付を集めるやり方なのですが、

「寄付します」という人を集めても目標額に達しなければ、

その寄付はないことになってしまうというAll or Nothing方式。
成立しなければ寄付自体がなされません。

以前も一回クラウドファンディングに挑戦したそうですが、

その時は結局目標額に達せずに終わってしまったそうです。

目標額30万円で、3月10日午後11時が期限です。

 


代表の 松島裕之さんという方が

readyfor のサイトの中で

「安心してね、不登校の子ども達への支援の新しい仕組みを広めたい」というタイトルで

呼びかけをしています。

 

   readyfor

   https://readyfor.jp/projects/freeschoolnetwork

 

フリースクールという居場所が必要な子どもたちが沢山いること

それを繋ぐ『全国フリースクールネットワーク』という組織があること

そしてその活動は経済的に常に困窮していることを

知っていただけたら、と思います。

 

その上で寄付をお考え下さるかたがいらっしゃいましたら

「手続きはちょいとアレなんですが、途中で諦めずに・・・お願いします」

と何卒強くお願いしたい。

私も2回くらい途中キャンセル・・・いやなに・・まあね、そういうことですよ。

こういうの慣れないので少しハードル高いのですが。

特に銀行振り込みなんかを選択しちゃうとね・・・

でも、せっかくの崇高な志がくじけるのはいけない!と思って頑張りました。

あ、私の話になっちゃった。

 

ところで私、上記のアドレスにアクセスしてびっくり。

集合写真の中に息子がいました。

去年の11月のフリースクールフェスティバルの時の集合写真でした。

「なぜお前がそこにいる! ちゃっかりにも程があるぞ!」

と・・・嬉しくなりました

 

で、今回、私もクラウドファンディングに協力させて貰ったわけですが

「ハナウタうたこ」ではないハンドルネームを使っています。

さーて、どーれかな

 

 

 

 

 

この1年の息子の成長とは

2017年02月17日 | ⓴ ホームエデュケーション

息子が高校へ進むことを決めたのは去年の今頃だったか。

 

幼稚園にだましだまし連れて行き

あんなに嫌がった小学校にもなだめすかして連れて行き

療育にも説得して連れて行き

通級にも 病院にも ここにもあそこにも さんざん連れて行った。

嫌だって言ってるのに、下手なやり方のままで。

 

何もかもが全く足りない親だった。

そんなことにも気づかずに 

自分はとても理解のある親だと思っていたんだから笑っちゃう。

 

中学に上がると 

散々私に否定され奪われた息子の主体性が悲鳴をあげた。

自分の意志など尊重されずにきて

自分の中によりどころとなる核もないのに

どうやって大人になれというの?

どうやって自分を出したらいいの?

この先自分は一体どうなるの?

さあ、あなたの思うようにやりなさいって一体なんなの。

こんな枯渇したエネルギーのままで、満たし方もわからず何を道しるべにしたらいいの?

 

そう、

不安にならない方がおかしい。

でもこの時の私には、考えても考えても答えが見つけられなかった。

息子の苦しみの原因がわからなかった。

 

中学の3年間、

理解者に恵まれ 支えてくれる温かい人たちに恵まれながらも

私は自分に足りないものに気付かなかった。

 

中学3年の1年間を

息子は暗くて深い底なし沼のような恐怖の中で過ごした。

毎日毎日 苦しんでいた。

「恐い。先のことを考えると不安でたまらない。僕はどうなってしまうんだろう」

 

今立っている足元すらはっきり見えないのに

どうして明日の自分の姿が想像できる?

息子には、数時間後にこの気持ちから回復できているかどうかの

イメージすら持てなかっただろうに。

 

 

あれからもうじき1年が経つ。

 

ちょっと前、先週だったかな、今まで出来なかった質問をしてみた。

わからない、って言われるのがなんとなく恐くてなかなか聞けなかったこと。

逆に不安をあおるんじゃないかと思って聞けなかったこと。

「ねえ、20才になったら何していたい?」

 

「卓球を、沢山たくさんしていたい、してると思う」

 

「そうか、じゃあ、・・・30才は何してる?」

 

「好きなこと見つけて、それからしっかり働いていると思う、働いていたい」

 

しっかり働く人になる。

未来の自分のイメージが息子に生まれていました。

3月のライオンのセリフじゃないけれど

「しっかり働く人になる、と自分で決めている」、

そう、それは息子が決めた息子にとって何より確実な未来像だ。

 

 

これがこの1年の息子の成長です。

まだ、始まったところで

まだまだ、足りないものだらけだけれど。

これからも行きつ戻りつ 少しずつ進んで行くことでしょう。

私ももうしばらく手伝いながらやっていきます。

いつかほどかれる手を念頭におきながら。

 

 

 


自分のことをやって繋がる

2017年02月15日 | ⓴ ホームエデュケーション

私のストレスが1つ減ると

息子のストレスは自然と2つくらい減る気がする。

 

私が自分の問題に対処すると

なぜだか息子の安心が増える様な気がする。

 

奥の部屋から息子の笑い声が聞こえると

内容わからないのに自分も微笑んでいたりするから

私が笑っていることで

息子がつられて笑っちゃうこともあるに違いない。

 

繋がってるよなー。

何かが繋がってるよなー。

だったら

繋がるならいい感じで繋がりたいな、と毎日意識する私です。

不愉快で繋がるのは御免こうむる。

 

さて、私たちがさいたまで頑張ってるから

大阪のムスカ大佐(夫)も今頃きっと幸せに違いない。

だってやっぱり繋がってるものね

 

 

 

 

 


私には

2017年02月13日 | 🐤 日記

人から好かれるかどうかより

自分がその人を好きかどうかの方が大事だし、

ある人が私を嫌いかどうかより

私がその人を嫌いかどうかの方が大事なの。

 

・・・と、いろいろな場面で自分に念を押しながらやってきたけど

好かれたら気分いいし

嫌われるとやっぱりあまり穏やかじゃない。

 

私は自分の本心を自分からも隠すことがあるらしい。

実に面白い。