2007年10月19-20日に日本消化器病週間JDDW2007に参加するため神戸に行ってきました。
行きの新幹線では暇なので頼まれている原稿を書こうと思ったのですが、今回初めて持参したPCは揺れを感知する機能があったため、のぞみが少し揺れるたびに停止してしまってほとんど仕事になりませんでした。揺れを敏感に感知するのも考えものです。
学会ではどのような膵管内乳頭腫瘍は手術すべきかについて発表しました。明らかな浸潤癌と主膵管内に広がる主膵管型は高率に癌を合併するので全て手術すべきと考えられますが、もう一つの分枝型(腫瘍が主に分枝膵管内に存在)は良性腫瘍の頻度がとても高いからです。当然ながら100%良性腫瘍であると診断がつく場合には手術する必要はありません。ただし現在のところ悪性と良性を鑑別するのが困難なため、悪性の疑いがある腫瘍を手術すると、結果として良性腫瘍であったということが比較的多いのです。
例えば、私たちの施設では浸潤癌を除いた分枝型膵管内乳頭腫瘍の切除例が約40例あり、大きさ3cm以上が約30例、3cm未満が約10例でした。3cm以上では約40%が癌で約60%が良性腫瘍で、3cm未満では癌は1例のみでした。これまでは3cmを一つの基準としてきましたし、国際ガイドラインでも3cm以上の分枝型腫瘍は手術を考慮することになっていますが、半分以上が良性腫瘍というのはやはり問題です。今後は癌と良性腺腫をより正確に鑑別できる診断法の確立が期待されます。
行きの新幹線では暇なので頼まれている原稿を書こうと思ったのですが、今回初めて持参したPCは揺れを感知する機能があったため、のぞみが少し揺れるたびに停止してしまってほとんど仕事になりませんでした。揺れを敏感に感知するのも考えものです。
学会ではどのような膵管内乳頭腫瘍は手術すべきかについて発表しました。明らかな浸潤癌と主膵管内に広がる主膵管型は高率に癌を合併するので全て手術すべきと考えられますが、もう一つの分枝型(腫瘍が主に分枝膵管内に存在)は良性腫瘍の頻度がとても高いからです。当然ながら100%良性腫瘍であると診断がつく場合には手術する必要はありません。ただし現在のところ悪性と良性を鑑別するのが困難なため、悪性の疑いがある腫瘍を手術すると、結果として良性腫瘍であったということが比較的多いのです。
例えば、私たちの施設では浸潤癌を除いた分枝型膵管内乳頭腫瘍の切除例が約40例あり、大きさ3cm以上が約30例、3cm未満が約10例でした。3cm以上では約40%が癌で約60%が良性腫瘍で、3cm未満では癌は1例のみでした。これまでは3cmを一つの基準としてきましたし、国際ガイドラインでも3cm以上の分枝型腫瘍は手術を考慮することになっていますが、半分以上が良性腫瘍というのはやはり問題です。今後は癌と良性腺腫をより正確に鑑別できる診断法の確立が期待されます。