過去に気になっていた新聞や週刊誌の切り抜きから、最近知ったこと。
週刊文春のなかの文春図書館「私の読書日記」のなかに、立花隆さんが書いていたこと。
それは、「私たちの崩壊は確実に進んでいる」という表題で書かれていた。
「人間の底知れない深い闇を見たと思ったのは、西舘好子の「表裏井上ひさし協奏曲」を
読んだとき。」とあり、著者は、井上ひさしの奥さんだった人である。彼女はマネージャーも務め、
劇団こまつ座の座長でもあったという。80年代、この二人は突然、夫人の不倫を理由に突然離婚に
いたったという。離婚劇は、不倫をした奥さんを悪女とすることで終わりその真相が語られることは
なかったが、この本でその真相が語られた。それは、井上のあまりにひどい家庭内暴力だったという。
彼女の子供と両親を守ることを条件に、その真相は隠され、大手出版社が井上をガードしたという。
井上は山形の出身で、仙台にも暮らし「青葉繁れる」は有名である。NHKの「ひょっこりひょうたん島」
にも関わり、数々の作品を書いてきて有名だったのに、そういう一面があったというのに、びっくりした。
私が井上ひさしにこだわるのは別の理由もあるのだが、それはナイショである。