昨日の5日間労働の最終日、仙台駅周辺で昼食をとろうと東口の丸亀うどんにいったが行列がありあきらめ、西口に回ってアエルに寄った。
1階の丸善書店の前で古本市が行われていた。
読む本はたくさんストックしてあるのであまり増やしたくはないのだが、ついつい見入ってしまい2冊購入した。
1冊は、「新聞記者・桐生悠々 忖度ニッポンを『嗤う』」(現代書館刊、黒崎正己著)である。
もう1冊が、「日本史の裏事情に精通する本」(PHP刊、谷沢永一著)である。
最初の書物の、桐生悠々さんとは、明治から昭和まで生きた金沢出身の新聞記者である。各地の新聞社に勤めた後、1928年長野県の信濃毎日新聞の主筆に迎えられた。
1933年8月11日付朝刊に評論記事「関東防空大演習を嗤う」を書いたため批判を受け、自ら責を引き同社を退社した。
この後彼は、ペン1本を武器に抵抗を続けることになった。
まだ読書途中だが、帯には「抵抗のジャーナリストが鳴らす令和への警鐘!」とあるので、じっくり読んでみたい。
2冊目は、谷沢永一氏の本である。谷沢さんの本はたくさん読んでいるが、この本は2009年に発行されたものである。
歴史書はすべて真実ではないと最近思っていた自分の思いに、力を与えてくれるような本であった。
「世に、正史、と称されている表向きのいわゆる歴史叙述には、過ぎ去った時代の真実、そのほとんどが巧みに隠蔽されている」という谷沢氏が、「歴史は時々刻々、動きを止めない社会情勢の変転に即して、絶え間なく書き直されてゆくであろう」と言っている。
今まさに、世に中の歴史も日々変わってゆくような状況になっているのではないか。
歴史は繰り返されるともいわれるが、過去の先達の行動や思いにもっと深く思いをいたして、私も後世への一助になっていきたいと思う。