月2回くらいの割合で仙台に行っているのは、音訳ボランティアの編集という仕事を始めたからです。
以前から、私が退職後にしていた職場の近くに、視覚障害者情報センターというのがあり、
音訳ボランティアという仕事に関心を持っていました。
ただ、そのボランティアをするには、面接と実地試験を受けて、合格してから1年くらいの研修が必要でした。
したがって、前の仕事の合間に行うことはできなかったので、今回仕事を辞めたことで、挑戦可能になりました。
6月に面接を受けて採用されましたが、それは音訳のほうではなく、編集という仕事でした。(編集の研修は2か月でした)
音訳とは、何らかの障害で視覚から情報を得ることが難しい人のために、文字などを音声に換えて伝える役割を果たす仕事です。
音訳のポイントは、書いてある情報を正確に音声化する、感情表現はできるだけ抑える、聞きやすく内容が正しく理解できるように読む
ということがあります。
そのために、試験には音声テストというのがありました。課題文がありそれを実際に読んでみるのです。
どうも私の発音にはいくらか訛りみたいなものがあったのかもしれません。もしくは、育った地域独特のアクセントのようなものかも
しれません。音訳には採用されず、パソコンを使う編集に回されました。(単なる私の自己判断ですが)
音訳の対象は主に本や小説です。それを音訳担当者が読んで、録音し、それを校正、デイジー編集を経て、CDなどに記録して完成です。
視覚の不自由な方は、そのCDを借りて、専用の機器で聞くことができます。
また、デイジー編集したものは、デイジー図書として「サピエ図書館」という所に登録され、インターネットを通じて全国で共有されます。
私の担当しているのは、そのうちのデイジー編集という部分で、パソコンで音訳のデータを、利用しやすいように編集することです。
ページをつけたり、章や節ごとに区切りをつけて、頭出しなど読みやすくするようにする作業です。
この作業をしながら、小説なども読んでしまうので、いろんな本なども読めてそこは余禄ということでしょうか。
以上のようなことで、70歳近くの老後の生活の一端としています。
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