新型コロナの感染がわれわれを脅かしているが、そのコロナ禍も一つ良いことがある。
中華人民共和国は第2次世界大戦後の1949年に建国された国で、私の誕生年と同じである。
この国を一般に中国と呼称されるが、正しくは戦後に、新たなイデオロギーをもって建国された国である。したがって興っては消えていった歴史上の国々と土地は同じ地理上にあっても、イデオロギーはまるで違う別の国なのである。中国と言うと、さも同じ一つの国が連綿と続いているような錯覚を覚えるが本当はそうではない、と言うのが私の感覚だ。
その意味で私は中華人民共和国のことを中国ではなく、中共といわせてもらうのだが、この国とアメリカはトランプ政権になって中共に批判的政策をとるようになり、貿易摩擦からさらに発展して、しきりに中共に対して矛を向けるようになった。それに歩調を合わせて、今までは親中政策をとって来たオーストラリアをはじめ、ヨーロッパ各国も中共に対して敵対的意見をはっきりモノ申すようになった。これはコロナ禍がもたらした良い点だといえるだろう。
これらの国々は、中共の市場が大きいからと、経済を優先して、チベットやウイグルにおける人権弾圧や、香港での人権抑圧に目を瞑り、口を閉じ、南シナ海、東シナ海における横暴に対しても我関せずで、ひたすら中共の機嫌を損ねないようにしていた。
ところが新型コロナの感染を早くから知りながら、それを公表せず国連のWHOまで金で味方につけ、隠していたことがわかってくると、経済的打撃の大きさ故に、各国は黙ってはおれなくなったのである。彼の国が、人から人へと感染することや、武漢の惨状を隠して公表しなかったために、武漢や中共各地からたくさんの人がヨーロッパへと移動し、一挙に感染が広がってしまった。最初に感染爆発したイタリア北部は中国からの移民が特に多いとのことだし、同様にスペイン、イラン、ニューヨークもこの国からの移民が多い。
つまり中共のだんまりのために、大きな経済的被害を受けたのである。こうして中共の信用はがた落ちとなった。
さらには確かめたわけではないから本当のところは知らないが、いろんなニュースに出ているから、まんざら出鱈目ではないと思って書かせてもらうのだが、だんまりを決め込んでいるうちに世界中からマスクを買い集め、それによって自分の国のコロナ感染を抑え、騒動が落ち着いたら、今度は救世主のような顔をしてマスクなどを贈っている。ところが粗悪品が多く突き返されたりして、こういうところからも信用を失っているようだ。
このようなわけで、ようやく世界はこの中共という国が、21世紀にふさわしくない、平和を脅かす国であることを知り始め、これまで中国様さまだったドイツそしてイギリスの首相、さらにフランス大統領もここへきてはっきりと中共批判するようになったのである。
そしてアメリカ大統領は「我々は手を繋いで中共に当たらなければならない」と呼びかけるまでになった。
子供のいじめも黙っていてはエスカレートするばかりで、これを止めようと思うなら、勇気を出して皆が声をあげるようにならなければならない。どこの国も経済を優先しすぎるから、却って困ることになることは歴史も教えてくれているのである。
そもそもの発端は、台湾が中華民国と言われていた頃は、中華民国は中国の正当政府だと世界から認められていた。ところが中共の毛沢東政府が力をつけ始めると、単に市場が大きいという損得計算から中華人民共和国との付き合いを優先し、世界も日本も、中華民国を捨てて、中華人民共和国を正当政府と認める選択をした、そこに間違いがあったのである。
他の国はともかく、道義を大切にする日本が、このような弱い者いじめのようなことをしてはしてはいけないのだ。大人がこんなことをするから、子供まで後に続けと見習い始めるのである。子供のいじめは、実は大人の問題なのである。
今日は少し重苦しい話になりましたが、最後に私が丹精こめて描き上げたトウモロコシ、どうぞ見て、食べた気になってください。
私などは見ているだけで涎が出そうになります。(笑)

実はブログに載せるのにこれではいけないと、もう一度書きなおしたが、あまりよくならなりませんでした。