今日は1日中雨降りの予報なので、こんな日にしか行けないと思い、映画「散り椿」を見に行きました。
ところが上映開始時間を間違え30分早く着いたため、時間つぶしに本屋さんで俳句の本を見ていたら、『おーい俳句』というのがあり、気分転換に良さそうだったので、買いました。
「はしがき」を見ると、お茶の伊藤園主催で、「新俳句」のコンテストが平成元年からスタートしたそうで、この本には、その内のいろいろなテーマ、いろいろな年代の人の作品から、優秀なものや、ユニークなものなどが掲載されています。
そして「新俳句」とは、季語なしOK、字余りOK、思ったこと感じたことを伸び伸び表現してくださいとのこと。
前置きはこのぐらいにして、その中から独断でよいと思ったものを紹介せてもらいます。
本には作者の名前も書かれていますが、ここでは年齢だけにしました。
パパとじじ ぼくがならんで うり3つ (8歳)
わたり鳥 やっぱりはみ出る やつがいる (13歳)
冬の夜 自転車をこぐ僕 深海魚 (18歳)
祖母と見た 山の景色を 孫と見る (56歳)
言いたきを 胸におさめて 蜜柑むく (95歳)
次は特に気に入ったベスト4です。
どれも、見ればたちまちうれしい気分にさせてくれる傑作ぞろいです。
にわとりが 空をとびたい 目をしてた (10歳)
せんたくものへ ぴかぴか光 おりてくる (9歳)
たんぽぽが 私に言った 大丈夫 (16歳)
百歳の 笑みこぼしつつ 星祭る (100歳) 「星祭る」は七夕祭りのこと。
どの句も何でもない日常のありふれた言場ばかりなのに、どうしてこんなにぴかぴか輝く作品になるのか、本当に不思議です。だから、芸術なんでしょうけどね。