無事に父の葬儀を終えた。
連日、猛暑と熱帯夜が続く6月の終わりの事。
吹き出す汗が止まらない
汗をたっぷり吸い、重い礼服。
正直なところこの数日間の記憶が曖昧だ。
父の葬儀なので地元はもちろん、仕事関係から
昔、交流があった方へも連絡をする。
途中で納棺式と料理の打ち合わせ。
「弔問客は何人くらいになりますか?」
「只今連絡をしている最中です!」
「だいたいの人数が分からないと見積もりもできませんから…」
「結婚式じゃぁあるまいし出欠確認も出来ないしなぁ…」
通夜の後の忌中払いの席で兄と衝突した。
従兄妹が仲裁してくれたが
父の入院以来、兄との間に溝が生まれ爆発しただけ。
兄だけでは葬儀は出来ません!
私一人で全てをこなすのも無理だと思う。
お互いに分担して成り立っているけど限界はある。
告別式の日は兄とは言葉を交わす事も無かった。
火葬場で窯に入る父の立ち会い。
生身の体の父との最後の別れ。
妹は泣き崩れ、母は放心状態。
私は泣かない。
心の支柱であった父を失った男は
これからは自分自身が誰かの心の支柱にならなければいけない。
火葬場からセレモニーホールに戻り
食事をする精進落とし
親戚を見送り、残った家族は疲れ切っていた。
「さあ!まだ終わったわけではないぞ!父さんを家に連れ帰ろうよ」
みんなが我に帰り、最後の一頑張り。
高校生の甥っ子が父の遺骨を抱いて家に帰った。
「みんな良く頑張ったよ、お疲れ様です」
兄の言葉に、それまでのわだかまりは何処かへ消えてゆく。
連日、猛暑と熱帯夜が続く6月の終わりの事。
吹き出す汗が止まらない
汗をたっぷり吸い、重い礼服。
正直なところこの数日間の記憶が曖昧だ。
父の葬儀なので地元はもちろん、仕事関係から
昔、交流があった方へも連絡をする。
途中で納棺式と料理の打ち合わせ。
「弔問客は何人くらいになりますか?」
「只今連絡をしている最中です!」
「だいたいの人数が分からないと見積もりもできませんから…」
「結婚式じゃぁあるまいし出欠確認も出来ないしなぁ…」
通夜の後の忌中払いの席で兄と衝突した。
従兄妹が仲裁してくれたが
父の入院以来、兄との間に溝が生まれ爆発しただけ。
兄だけでは葬儀は出来ません!
私一人で全てをこなすのも無理だと思う。
お互いに分担して成り立っているけど限界はある。
告別式の日は兄とは言葉を交わす事も無かった。
火葬場で窯に入る父の立ち会い。
生身の体の父との最後の別れ。
妹は泣き崩れ、母は放心状態。
私は泣かない。
心の支柱であった父を失った男は
これからは自分自身が誰かの心の支柱にならなければいけない。
火葬場からセレモニーホールに戻り
食事をする精進落とし
親戚を見送り、残った家族は疲れ切っていた。
「さあ!まだ終わったわけではないぞ!父さんを家に連れ帰ろうよ」
みんなが我に帰り、最後の一頑張り。
高校生の甥っ子が父の遺骨を抱いて家に帰った。
「みんな良く頑張ったよ、お疲れ様です」
兄の言葉に、それまでのわだかまりは何処かへ消えてゆく。