こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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明日天気になーれ!

2009-05-06 23:21:30 | 草、花、収穫
せっかくのゴールデンウィーク、最後の二日はずっと雨。
なんか肌寒いし、洗濯物は乾かないし、憂鬱になりますよね。
本当は、今が一番きれいな季節。
芽吹いたばかりの若葉が、競い合うように葉を広げ、色とりどりの花達も一斉
に咲き誇り・・・
お日様なんて、あふれるように降り注いで、木も草も花も土も水もキラキラ輝いている季節ですよね。
雨も大事だけれど、せめて続けて降るのはやめてくれませんかね・・・
って、言ってもしかたありませんが。

とりあえず、先日来撮りためた、我が家の花の写真をアップします。


あふれるように淡いクリーム色の花を付けていたモッコウバラもそろそろ終わりです。
金盞花も種を付け始めました。 ツル紫はこれからもずっと紫色の花を楽しませてくれるかな。


ナスタチウムは小説「西の魔女が死んだ」のなかで、おばあちゃんがサンドイッチに葉をはさんで食べるところが何回か出てきましたよね。
種は、すりおろすとわさびのような、ホースラディッシュのような風味があります。



このほかにも、都忘れ、桜草やフリージア、スノーポール、それから名前を忘れてしまったお花がいっぱい咲いてくれました。

ここ数日で咲き始めたニゲラです。去年できた種をばら撒いておきました。
花はかわいらしいし、種は風船のような袋の中にびっしりできます。

  

今、蕾なのはイキシアとツリガネソウ、宿根カスミソウ。
アリストロメリアは、咲くのか不安です。

庭に出て花をいじっていると、いやなことも、辛いこともしばし忘れて、すごく穏やかな気分になれるんです。

それから、近くの泉川。
今が一番素敵です。

川沿いの遊歩道を、ぷらぷらいくもよし、

川べりに降りて、深呼吸をするもよし。

お日様いっぱい浴びて、うーんと背伸びをすれば、また元気がでてきますよ!


皮膚科の増田先生も、耳鼻科のキムシノ先生も、往診の途中でお連れしたら、
「きゃー!!ここはどこ!?きれい!!」と、すごーく感激してくれました。
きれいな景色を見て、きれいな空気を吸って、キムシノ先生が素敵な新曲できるといいなー。
春の小川には、小さな魚が群れていましたよ。
ほんの近くに、こんな場所があってラッキーです!
さーて、もうゴールデンウィークも終わりました。
気分一新。がんばりましょうね!
明日天気になーれ!

緊急電話なし?!

2009-05-06 01:51:01 | 訪問看護、緩和ケア
4日まで緊急当番でしたが、なんと緊急電話はブルンともせず、4日の訪問でも、皆さんとても落ち着いていました。

先週末までに、何人かの患者さんをお見送りしたので、お休みに入ってからは、うそのように静かです。
がん性の腸閉塞で衰弱されていたAさんは、病院に行くなら今しかないと言うところで、在宅の意思を決められて、小澤先生にお繫ぎしたとたん、びっくりするほど元気を取り戻したので、しばし安心です。
本当に、小澤マジックには毎回驚かされます。
確かに、ステロイドの使い方や、予測指示、疼痛コントロールが上手なことはわかっているのですが・・。
在宅に居たいという方にとって、「ここにいていいんだ。安心して家で過ごせるんだ。」と言う安心感と、話を聞いてくれる先生がいるという信頼が、しばしの間でも元気をもたらしてくれるんでしょうね。
私たちは、後はそっと寄り添うだけ。
ここまでくれば、ご家族もどっしりと腹を据えて「大丈夫ですか?」と電話を入れても「今日は大丈夫そう。見ていられます」と言う言葉が返ってきます。
とはいえ、いくら私たちが、「このご家族ならお看取りまでできそう」と思っても、無理強いはできません。
やはり、いろんな選択肢をご紹介しておく中で、病状の変化に伴って、そのつどご相談に乗りながら、タイミングが合えば、うまくお繫ぎすることができるわけで、
全部が全部ご希望がかなうわけではないのです。

いつか口腔内の出血で、私が口の中の出血部位を指で押さえている間、その私の手を気丈にもさらに下から支えようとした、あのかっこいいおばあちゃんが、連休直前になくなりました。
彼女は、日に日に増大する口腔内の腫瘍のため、息ができなくなるという不安が強くなり入院されていましたが。
時々担当だった看護師が様子を見に行くたびに、「家に帰りたい」と言っていたそうですが、衰弱が激しくなるにつれ、その言葉は聴かれなくなりました。
娘さんから訃報の電話があり、亡くなる前日に「訪問看護師さんとヘルパーさんには、本当に世話になった。ありがたかった。よくお礼を言っといてくれ」とはっきり言われたとお礼の電話をいただきました。
家で見送ってあげられなかったけれど、窒息の恐怖はどんなに怖かったかと思うと、おばあちゃんは病院でよかったんだと思います。

もう一人、やはり就労中の家族に迷惑をかけたくないと入院を選ばれた、Hおばあちゃんも、4日の日に病院で旅立たれました。
二人とも、ホスピス待ちでしたが、ホスピス病棟に上がる前に逝ってしまいました。ケアマネも兼任で2年も見てきた担当は、やはり寂しそうでした。

でも、お二人とも2年以上のお付き合いでしたから、スタッフ全員、そのあっぱれな生き様は心に焼き付いて忘れません。

残すところ、あと一日でゴールデンウィークもおしまいです。
また、いつもの毎日が始まるのです。
連休明けに退院予定の新患さんもいます。
何より、ご主人の転勤で長野に越してしまうスタッフの事が心配です。
患者さんの引継ぎもあるし・・・

お休み明けは、身体がペースを取り戻すのに時間がかかります。
がんばらないとね!

ちなみに、写真は我が家のモッコウバラと、なぞの花です。
なんていう名前の花か、忘れてしまいました。とほほ・・