こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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研修医の訪問看護研修

2012-04-17 21:34:20 | 訪問看護、緩和ケア
今日は、研修医が訪問看護ステーションに研修にやってきました。

そして、3人の訪問に同行してもらいました。
彼は、よく手伝ってくれて、患者さんの話もよく聴いてくれて、在宅での療養をじかに感じてくれたようです。

これから何のDRになるのかと思ったら、放射線科だそうで、在宅ではあまり直接かかわりがある科ではないなあ・・と、ちょっと残念だったりしました。

でも、放射線治療も患者さんにとっては望みの星です。
それに、緩和としての放射線もあり、それを考えるとそう遠くもないのかな??

実は、うちに来る前にはケアマネさんのところにも研修に行って、やはり3件のケアマネ訪問に同行したようで、それも面白かったと言っていました。

たまたま、彼は縁があってここに来たわけですが、これから医師として実際に活躍する前に、在宅を知ってもらうのはすごく有意義だと思います。

今回も、在宅での患者さんの訴えがうまく伝わらずに、苦しんでいるケースをみてもらいました。

以前にも書いた、NIPPVの導入がうまくいかない患者さんです。
今日は、患者さんの話を彼が、奥さんの話を担当ナースがじっくり聞くことが出来たと言っていました。
NIPPVは、外来受診で呼気がうまく吐けないことを伝えたものの、どうも伝わらずに設定は全く変えずに帰されていました。
研修医君は、中の設定を確認して、8と4で設定されているPEEPが、最初からの設定にしては高すぎるのではないかと言っていました。
「在宅だから、最初から慣れてほしいと言う事かもしれませんが、導入は4から慣らして行った方がいいと思います。」という意見をくれました。
実際、入院して設定の調整をするべきなのですが、患者さんの今までの経過や性格から考えて、それは無理だと言う事もわかったと言っていました。

ステーションでの話のなかで、いかに病院の医師との連携がとりにくいかもわかってくれたようです。

そして、お腹のガスが抜けないで苦しんでいる患者さんと、その家族の負担や苦しみ、受け皿がない状況、自由人で傍若無人ながら、憎めない独居の片麻痺の患者さんなど、なかなか濃い訪問をしてもらいました。

研修医君にとっても、私たちにとっても、患者さんにとっても、なかなかいい刺激になりました。


ところで、うちのおばあちゃん。
熱はすっかり引きました。
SPO2も、安静時なら酸素1リットルでも97%とかまで維持できるようになり、本人もかなり楽になっているようにみえます。
寝ているときでも聞こえていた喘鳴は、気管支拡張剤の内服で、ほとんど聞こえなくなりました。
そのためか、一人でトイレ移動も何とかできるようになりました。

ただ・・。
動くとまだまだダメです。
トイレまで歩くと、すぐにぜーぜーが始まります。SPO2も一時的に90を切ってしまいます。
胸の音もまだまだ悪いです。特に左の方が全体にパリパリ言ってますので、このままでいいのかかなり不安になります。
でも、本人は病院には行きたくないと言いますし、義姉も「まだいいじゃない。」といいます。

クラビットも明日には飲み終わるので、その後はどうしようかと小澤先生に相談すると、一度ちゃんと呼吸器の先生に評価してもらいましょう、と言う事になりました。

本人は、最初からあまり苦痛を訴えず、実際SPO2が85%とかになった時も「大丈夫。よろしくはないけど、そんなにでもない。」と言って、酸素なくても喘ぎながら寝ていましたから、高齢なせいかもしれませんが、かなり鈍くなっているようで、訴えだけではあてにならない感じです。

入院しないまでも、今どういう状況なのか、これからどうすればいいのか、出来れば検査をお願いしたいなと思います。

というわけで、明日は午後から半休をとって、おばあちゃんを連れて近くの病院へ行くことになりました。
看護師とはいえ、家族のことになれば、だだの一家族なのですよ。
しかも、私は嫁の立場なので、Yamammoto先生、お手柔らかにお願いします。