こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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ブログは難しい。

2013-03-06 23:41:26 | 訪問看護、緩和ケア
今やITという情報通信が当たり前の世代になって、それこそ子供から100歳過ぎたお年寄りまで、やれブログだツイッターだフェースブックだと文字を打ち込んでいます。

私もこのブログを始めて5年以上立ちました。
でも、こういうオープンな形で、自分の意見を言うのって、ものすごく怖いことだなと感じています。

いくら、自分では正しいと思っても、違う方向から見れば、許されざることかもしれないし、特にうっかり個人が特定されて、個人情報が拡散したらそれこそ大変なことにもなります。

本当は、綺麗事じゃない日本の見えざる現状や、タブー視されてきた生活保護の問題なんかも、もっともっと伝えたいのだけれど、これもまた個人のブログに載せるには、いささか問題が大きすぎて、ぐっと飲み込んでしまうしかありません。

それでも、現実の在宅療養のいいところ、悪いところひっくるめて、発信したいと思って書き始めましたが、本当に伝えることの難しさを実感しています。

もし、自分が病気を持つ当事者ならば全く問題なく公表できることも、あくまで関わる支援者のひとりなわけで、へたして患者さんが特定されたら大変なことになってしまいます。

だから言葉を選び、すべて抽象的な内容で、それでもここは伝えたいというところを、クローズアップして書く。
文を書く事に、全く素人の私ですから、とても苦しいことがよくあります。

それでも、こうして自分の思いを伝えられる場があることは、私にとってはこれ以上ない、自分自身の開放になっています。

今日も、神経難病の患者さんの奥さんを交えて、主治医と看護師やケアマネたちとのカンファレンスがありました。

ハンカチで涙を拭きながら、これから起こる辛い未来と向き合う術を2時間近く話し合いました。
それは、とてもみのりある時間であったものの、内容は個人的すぎてとても公開できるものではありません。

でも、きっとその内容を知れば、一緒に理解し、考え、自分なりの受け止め方をするための、指標になる人がいるかもしれない・・。

難しいですね。

今は、自分の読んだ本や、映画などからそれに近いものを借り受けてお伝えするようにしています。

本当にちょっとした一言が、人を激しく傷つけてしまうことも、ものすごく前向きにすることもできます。

だから、ゆっくりでもボログは続けようと思います。