こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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器用だなぁ。

2013-03-17 00:17:06 | 訪問看護、緩和ケア
患者さんの中には、本当に器用な人がいて、時々びっくりするような手作りの品を見せていただいたり、プレゼントしてただいたりすることがあります。

だいぶ前に、レジ袋を細かく割いてレース編みのコースターを作っていくれた患者さんがいました。
レジ袋がすぐになくなってしまうというので、ステーションのレジ袋をプレゼントしたこともありました。

その時、「これだったら水はけもいいし、プールとか銭湯用のバック作ったらいいんじゃない?」なんてことも話していました。

そうしたら、昨日担当のスタッフが「これ頂いちゃいました!」といって、持ってきたのがこれです。



シャワー介助をしているスタッフのために、シャワーエプロンを入れるバックを作ってくれたのだそうです。

白地に緑のアクセントが可愛くて、春らしいバックです。
材料は、マルエツのレジ袋だそうです。

言われてみれば、この緑はマルエツのレジ袋の文字の部分。
それを細く割いてかぎ針編みにしていくのだそうですが、なんと根気のいることか・・。

ご本人は、「暇だから、誰かもらってくれる人がいるんだったら、いくらでも作れるの。」と言っているそうですが、そんな簡単な話じゃないでしょうに。
でも、このバックもすでに何個も作ったっそうで、みんなにどんどんあげてしまうのだそうです。

それにしても、器用だなぁ・・と思います。

そういえば、ある患者さんのご主人は、キャスター付き椅子とか、なんと仏壇まで手作りしていました。

患者さんのご家族では、仏像を掘る方は比較的多くて、老後の時間を介護しながら、心静かに仏様を掘っているようです。

毎年美味しいキャラメルを送ってくれる、今は亡き患者さんの奥様も、やはりいつも素敵なポプリを一緒に作って送ってくれます。

物を作るという作業は、気持ちを集中して行えるので、精神的にもいいのだと思います。
物事の組立という一連作業は、年をとってからは、頭の体操にもなりますね。

時々テレビで取り上げられる、四国のある山里のお年寄りは、山野草をとってはそれをインターネットで販売しているそうで、90代のおばあちゃんもタブレットPCを器用に使って商売しているそうです。

日常の捨ててしまうようなもので、次々新しく何かを創りだせるって、本当に素晴らしいことだと、関心してしまいました。