こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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介護基礎講習「おむつ交換」だよーん。

2013-03-13 23:08:37 | 訪問看護、緩和ケア
区役所主催の介護者向け基礎講習「備えあれば憂いなし・排せつ介助編〜介護者のからだを守るケアのコツ〜」の講師も、今年で3年目となりました。

去年までは、横リハのPTさんと二人で、<移動と体位交換><おむつ交換>に分けて講習会をしましたが、今年は私一人でおむつ交換を主にしながら移動と体位交換を織り交ぜてお話をしました。

参加者16人を6グループに分け、そこに包括支援センターの看護師と、区役所保健師も入り、サポートしながらの実技指導となりました。


おむつは、業者さんが寄付してくれたので、いろんな種類を使うことができました。

参加者の中には、うちの患者さんのご家族もいて、終始和気あいあいで楽しい講習会となりました。


ほとんどの方が、現在ご家族を介護されている方のようですが、中には二人ほどヘルパーさんも混じっていたそうです。
ヘルパーさんは、プロとしての技術が必要ですから、できたたらプロの勉強会をおすすめしたいものです。

ただ、この地域の訪問服薬をやっている薬局の店長さんも見学に見えていて、「自分たちが売っているものを、どういうふうに使うのかを見ておきたかったのです。実際売っていはいても、自分たちにはよくわかっていなかったので、本当に来てよかった。目からウロコです。」と言っていただきました。

おむつ交換位にしても、なんにしても、老老介護でやるというのは本当に大変なことです。

手を添える場所一つで、ポジショニング一つで、ずっと楽に動かせることを知ってもらえれば、あとは何回か実践すれば、自然とコツをつかむことができると思います。

今日は、ベットアップでずり落ちてしまった体を、上に上げる練習もしてもらいました。

それには、一人で簡単にできるように開発された「伊左衛門」というシートをご紹介しました。
これは2500円ほどかかるので、お金をかけたくない場合用に45リットルゴミ袋も使ってやってもらいました。
ですが、「伊左衛門」を使ってしまうと、「やっぱりそっちがいいわー。全然違う!!」と言いながら何度も体を上にあげたり、下に降ろしたりしながら「買う!!」という方が多かったです。

介護に関しては、「これじゃないと」ということは全然なくて、その方にあったものを探して、自分にとって負担のないやり方を見つけることも大切だし、それを見つけるお手伝いを、訪問看護師はやっていますよ。というお話もさせてもらいました。

体の大きな夫を、寝る前に立ったままおむつ交換をさせてるが、おむつの脇から尿が漏れてしまう。
という方がいました。

よく聞くと、立ったまま大きめのリハビリパンツをはかせ、中には尿とりパットをいれ、その上からテープ止めおむつをしているとか・・。

おむつは、体に合ったサイズを選ぶこと、寝る前なら臥床させてから、テープ止めおむつを使い、中に男性用尿とりパットできちんと性器をくるんで固定してみてくださいとお伝えしました。

立ったままではきちんと固定できませんし、大きめのリハビリパンツでは、そのまま寝てしまえばペニスがあちこち動き、尿漏れになるのは必然です。

尿とりパットに関しては、今回男性用でペニスを固定してくるめるギャザーのあながついているものが、サンプルとして提供されおり、その説明をすると、「こんなものあるなんて知らなかった!!どこ?どこに売っているの?なんて言えばいいの!」と興奮していました.(^_^;)

あとは、おむつ交換やでん陰部洗浄時のポジショニングを練習していたら、「うちにも看護師さん来ているけど、こういうこと教えてくれないのよ。そ〜か、こうすれば楽なんだわよねー」と感心してくれました。

ほんのちょっとでも、みんなの介護が楽になったら、それは何より嬉しいことです。

昨日は、市の協議会の定例会もあり、ステーションのことは、スタッフにお任せ状態です。
あすは、残務が山ほど待っているだと思うと、ちょっと気が重い私です。