こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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ASV(適応換気補助装置)勉強会

2011-01-25 23:55:37 | 医療機器・介護用品
最近、中枢性無呼吸の患者さんに、鼻マスク式の人工呼吸器を夜間装着することとなりました。

そこで、めぐみ在宅クリニックでの勉強会となりました。

これは、睡眠時無呼吸症につけるCPAPや慢性呼吸不全につけるNPPVとは違うもので、常時呼吸ごとに最適な圧力とタイミングを提供する装置なのだそうです。

フクダグライフテック横浜のプレゼンテーションとなり、参加者はめぐみ在宅のスタッフと、うちから3人、ケアマネさんが一人、薬剤師さんが一人、どこかのステーションスタッフさん一人でした。

 これが本体です。

気道内が乾燥する方には、このような加湿装置が付いたものもあります。


適応は、慢性心不全による無呼吸・過換気と中枢性無呼吸で、いわゆる睡眠時無呼吸は適応外です。
実は、心不全患者の無呼吸症はものすごく多いのだそうで、これを装着することで無呼吸が改善され、それにともなう不整脈も消失するそうです。

まず、睡眠評価装置と言うものを夜間装着して解析をし、中枢性であることが立証されて初めて保険適応となるようです。
今回装着した患者さんも、夜間胸部腹部ともに全く動かない無呼吸があり、SPO2も70%まで低下したそうです。

で、先日から装着しているものの、高次脳機能障害もあり易怒性が高く、マスクになかなかなじめずに、最少は2分ぐらいで放り出していました。
現在は、よく話をして何とか10分くらいまで持ちこたえるようになったとか・・・
先の長い話ですが・・。

実際、私たちも体験してみました。

いわゆる鼻マスクタイプ、なんかすごく圧力がかかるような気が・・・
吸気はいいけど、呼気が抵抗ある感じ。
慣れればいいらしいけれど、フルフェースはもっと圧迫感。

そうしたら、こんな形のマスクがありました。
鼻の穴にぴったりつけて、あとは口。
この手の機会は、意識し過ぎて大きく呼吸していると、逆に合わないので、普通に普通に呼吸してみます。
ぁ、なんか合ってきました。
吸気も呼気も楽です。だんだん機械が合わせてくれます。
圧迫感もあまりないですね。
「これいいかも!」みんな同じ感想でした。
これなら高次脳機能障害のあの患者さんも、もう少し長くつけてくれるかも。

ケアマネYさんが装着中のお姿を、カメラに撮らせてくれました。
鼻の穴だけシールドされているのがよくわかるとおもいます。

これでリークもありませんでしたし、すごくやわらかくてフィット感もいいです。

やっぱりどんどん医療は進んでいますね~。
とはいえ、これで寝るのは大変かも。
でも、実際ご病気をもっっている方は、つけたとたん調子が良くなる方もいるとか。
CPAPにせよNIPPVにせよ、装着後から熟睡できるっってよく言いますよね。

ちなみに、ASVだけのレンタルだと、1割負担のかたで月額8800円だそうです。
HOT併用の場合は、さらに4000円ましくらいです。

なかなか良い経験をさせていただきました。
大きな会場での展示会では、あまり心置きなく触れませんが、今回はじっくりいろんなマスクを試させていただきました。

とても面白かったです。

夕方は、出がけに緊急訪問とかがあって大忙しでしたが、今日も一日過ぎました。
明日も、西部の連絡会でセミナー準備の大詰めです。
審査会もあるし、いろいろ目白押しですワ。

気持ちが落ち込むこともあったけど、前向きにポジティブに頑張らないとね。

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