17日信毎観光の日帰りバスツアーで「海王丸総帆展帆見学」に行って来た。
海王丸は、商船学校の練習船として誕生した帆船で、1930年2月に14日に進水したという。以来59年余の間に106万海里(地球約50週)を航海し11,190名もの海の若人を育てたそうだ。平成元年海王丸(二世)の竣工に伴い、58年かんに及ぶ練習船としての使命をおえ、同年9月帆船海王丸記念財団(現伏木富山港・海王丸財団)へ移管され一般公開されている。
総帆展帆とは、全ての帆をひろげることで、今回見学の海王丸の総帆展帆は「海の貴婦人」と愛称されている帆船海王丸の美しい姿を披露するために、毎年4月から11月にかけて、年10回行っているようだ。すべて手作業でひろげるが、この作業は訓練を終えて登録されているボランティアの中から、毎回100人ほどの方々に参加頂き29枚すべての帆をひろげる。9時半準備・10時船帆作業開始・11時半作業終了完了する。午後2時から畳帆(帆をたたたむこと )作業が開始され15時半には作業終了する。10回の総帆船帆の内3回は同時に満船飾を掲げるという。満船飾とは、船でお祝いの時に国際信号旗(船の通信に使用する旗)を掲揚することだ。
7時長野駅東口を「エース観光バス」(初めて聞く観光バス会社)で出発、途中「信毎ふれあいネット本社」前での乗車で参加者16名、定員28名のバスなのでゆったり座われた。新潟県に入って雨が降り始め、富山県に入ると雨も止み晴天となったが、強風となった。高速北陸自動車道滑川JC~砺波IC間強風のため通行止めとなっており、一般道で海王パークに10時半到着した。
残念ながら強風のため総帆展船帆は中止だが、船内は観光客が殆どおらず、ゆっくり見学できた。総帆船帆が有る時は船内は大勢の見学者で
大変な混雑だそうだ。
海 王 丸 総帆船帆の海王丸(海王丸HP より)
←メインマスト;前から2番目の一番高いマストです。この甲板から更に4.2mした迄達しているます。
他のマストもデッキ(甲板)を貫き、二重底の上で止まっています。
満船飾に掲げられる国際信号旗
船長公室;船長が来客者と面会したり航海士から 船 長 室
報告をうけたり会議を行う部屋
船内を見学した後、日本海交流センターで「世界の帆船模型展」が開かれていたので立ち寄って見た。世界で活躍している代表的な帆船の100分の1の模型12隻をが展示されているということだ。以下は展示の模型帆船の写真です。
海王丸 帆装形式;4本ホンマスト・バーク 全長;97.00m
全幅;12.95m トン数;2.245総トン 補助機関;ディーゼル1,200馬力
乗員;185名(乗組員73実習生112)建造年;1,930年
所属;(財)帆船海王丸記念財団
1930年(昭和5年)公立商船学校(現在の商船高等学校)の実習訓練用として建造後、
一貫して商船教育練習船とし活躍しました。1,989年(平成元年)新海王丸の就航に
ともない引退し、海王丸パークにおいて保存され帆船のロマンを県民に提供しています。
海王丸(新) 帆装形式;4本マスト・バーク 全長;110.09m
全幅;13.08m トン数;2,556総トン 補助機関;ディーゼル3,000馬力
乗員;199名(乗組員69実習生130) 建造年;1,989年 所属;運輸省航海訓練所
初代海王の引退にともない、その代替船として民間基金を導入して建造された我が国最新
の大型 帆船であらゆる最新機器が装備されています。旅客船として設計されており、
実習生のほかに民間人も海洋実習生として宿泊・訓練することが出来ます。
帆装形式;シップ 全長;109.60m 全幅;14.00m
トン数;2.297総トン 補助機関;ディーゼル1.220馬力 乗員;161名(乗組員
100、訓練生61) 建造年;1991年 所属;ロシア国立極東海洋アカデミー
ナデジュダ;旧ソ連じだいにポーランドのグダニスクで建造されたロシアでは再新の
帆船で、現在はウラジオストックを母港として極東海域での訓練航海に従事しています。
船名は旧帝政ロシアの航海家クルゼンステルンが世界周航したときの艦隊の旗艦の名前
から取っています。
その他の展示されている100分の1の模型帆船 日本のものには大阪の「あこがれ」(左から4番目)と日本セイルトレーニング協会の
「海星」(1番目の左)があった。
11時半見学が終わり海王パーク隣の「きっときと市場」で昼食、「ますの寿司ミュウジアム」を見学、帰途についた。長野には予定通り15時半頃着いた。強風は止まず高速道路砺波IC~滑川IC 間の通行止めは続いていた。