
『Aさんに 壁を利用してのスクワットを指導する奈良指導者』
先週に続き東生駒教室を指導しました。
場所は同じでしたが日曜日の実践者の集まりです。
教室近くに住んでいる同僚だった
K先生が見学にきてくれました。
久しぶりの再会でしたがとてもお元気で、
元気いっぱいのハキハキした声は昔と変わらずでした。
「来年で後期高齢者ですよ」と話されましたが、
お姿や歩き方はまったくそのお年には見えませんでした。
その元気の源がわかりました。
「私今、地域のお年寄りに体操教えてるんねんよ。」でした。
1時間以上私の指導を見て、
「あんた、昔と変わらないね・・・、
理屈いっぱいの話と体操やねえ・・・。
よう考えた体操で、ひとつひとつの体操が
奥が深いことわかるわ・・・。」と、
大変なお褒めをいただきました。
彼女も体育学を専攻し、40年すこし体育とダンス部を指導した
体育の専門家です。
その先輩から評価をいただいたことはとても光栄なことでした。

『人数は少なかったのですが 体操への質問が多いことに驚きました とても身体にも関心がありうれしいことです』
さて、奈良の指導者の教室には障害を持った生徒さんがいます。
みなさんと同じ動きやテンポや回数はできないのですが、
ひとつひとつゆっくり時間をかけて動かしていました。
指導者は彼女に近づいたり、遠ざかったりしながら
注意深く視野に入れていました。
北海道でもいえることですが、
職場や地域学校で「障害を持つ人たちに対して運動の保障を
与える」システムがあるところは多くないようです。
彼らは健常者以上にその必要性があると思っています。
北海道の壮瞥町に住む指導者は週に1度、
伊達市にある民間の知的障害者施設にTKTの指導に出かけます。
同じく函館市近くの七飯町に住む指導者は
2つのディサービス事業所に出かけ、要支援者たちにも
TKTを実践しています。

『第5運動を試みるAさん 身体を動かそうとしますが・・・あわてずゆっくりと気長にね きっと動くようになるからね』
T・K・Tを考案する時、
「要支援・要介護」から遠ざかるための「介護予防体操」にも役立つ
体操をと、プログラム化を進めました。
奈良の指導者の努力と彼女の努力(もちろんご家族の努力)が
彼女の生活や身体への変化が現れて来ることを
私は楽しみにしています。
終了後、
「またきっと来るからね。また会おうね。」とさよならすると
下向きの顔から素敵な笑顔が見えました。