ようやくこの場所に戻って来ることが出来た。
梅雨の合間の僅かな晴れ間を縫うように、八つ峰上半を縦走。大自然の言葉にならない素晴らしさを享受し、客さんと共に感動を分かち合えるなんて、なんて素晴らしい事だったんだろう!改めて感じさせられた山行だった。
しかし、私達の大切な山小屋は、だいぶ変化を強いられている。蜜を避けるため収容人数は半分にまで削減。食堂では間仕切りを置いて一人一人で食べる。ポットなど多数の人が触るものは頻繁に消毒。
もう、以前のような感じでは営業出来ないと言う感じ。それでも様々な事情を抱え、営業再開に踏み切ったようだ。コロナ対策を図りつつ、スタッフも少人数で痛々しいまでに働いているその姿。
私達登山者自身も変わらなければいけない。日頃から感染には人一倍注意し、毎日体温チェックなど健康管理をきちんとする。体調が良くないようなら素直に諦めて入山しない。そしてこの小屋をコロナで潰してはいけない!そんな思いを強くして帰って来ました。
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今週末は、来る夏のヨーロッパのトレーニングで富士山へ!
夜も明けてきた4時10分、佐藤小屋を出発。遠くには甲斐駒をはじめとする南アルプスと、その先には穂高や後立山などの北アルプスの峰々も!天気は予報に反していい感じ。
ところが今年は既に山には雪は無く、夏道を登る羽目に。
9合目にさしかかるところでようやく雪が出てきたので、アイゼン、ロープを付けてのトレーニング。
少し時間はかかりましたが無事に富士山山頂へ。
いやー富士山、さすが日本最高峰。長いですねー。でもこの時期はまだ登山者か、滑り系の人たちしかいないのでとても良いですね。
いやー、先週末は暑かったですねー!
残雪期もいよいよおおづめになってまいりましたが、今年の剱・立山方面はまだまだ雪は沢山あります!そんな中剱岳に行ってきました。
初日はアルペンルートの混雑を避け、早めに室堂に入り、ゆっくりと剣沢まで。雷鳥坂の登り暑かったー!!
明けて26日は猛暑予報の中、4時20分には剱沢小屋を出発。
高めの気温のせいで雪面は早くも解け始めてサクサク。さすがに前剱大岩の登りはスタカットで。
その後も夏道の出始めた別山尾根を順調に登攀。平蔵の頭へと続くクサリ場を慎重に越えていきました。
そしていよいよ上部の核心、カニのタテバイへ。
剱岳山頂も雪解けが進み、お社もこんな感じ。
トレーニングも兼ねた今回は、平蔵谷は下らず別山尾根の往復!大変充実した1日でした‼
ちなみに剱沢の小屋に帰ってきてからサイダーのがぶ飲み…。山も猛暑?の影響でカラダはカラカラでした。
令和最初のGWは北穂の東稜でした。
4日はこの連休最高の天気!少し気温は低めでしたが、気持ちの良い朝上高地から入山。
明神、徳澤、横尾と進み、本谷橋のあたりまで来るとぐっと積雪様も増します。今年は雪が少ないと言われながらもここからは夏道と分かれ沢ぞいにアプローチ出来ました。
夏道でいうSガレのあたりまで来るといよいよ涸沢から見上げる穂高の山々が!
明日の晴天も予感されます。
翌5日は3時半に起床。早々に身支度を整え4時40分いざ北穂へ。この日も雲一つない晴天!
5時を過ぎるとあたりの山々にも朝日が当たり始めます。この日も奥穂のモルゲンロートはとても綺麗でした。
南稜の分岐あたりから見上げる北穂東稜。ここでロープを付け東稜へ。
東稜にあがるとこれまた素晴らしい大パノラマ!前穂北尾根をバックに記念撮影。
今年の東稜はまだ着雪もバッチリでミックスクライミングを堪能。
雪壁、ナイフリッジとこなしいよいよ核心部へ。
ゴジラの背も無事通過。
あとはひたすら北穂小屋を目指して雪壁を登るのみ。
程よく締まった雪壁はステップもバッチリで快適。8時に無事北穂山頂を踏むことが出来ました。
北穂沢の下りも見事なステップが刻まれ、1時間ほどで快適に下山。
ヒュッテで北穂東稜をバックに記念撮影。素晴らしい登攀をもたらしてくれた山に感謝の念を抱き、幸せな気持ちに包まれながら涸沢を後にしました。
春山は楽しい!そして穂高は素晴らしい‼
平成最後のGW第一弾は西穂!27日の悪天をやり過ごし、28日朝イチのロープウェーで入山。
小屋までの間では前日までの降雪で、新雪15cm前後が新しく積もった様子。でもこの日の気温上昇ですぐにグサグサのクサリ雪に。
1時間ちょっとで西穂山荘。お日柄も良いので外で身支度を整え、いざ西穂へ!
1週間前とは見違えるほど残雪も溶けており、やっぱり春なんだと実感。
独標の下でロープを付けここからいよいよ核心へ。
独標からの西穂そしてジャンダルムからの奥穂!
縦走路にはまだ残雪がびっしり!少しクサリかけてきたので踏み抜かないように注意して進みました。そして稜線上の特にコルにたまった雪庇には注意!!
少し行程がタイトだったこともあり、バテ気味で西穂山頂へ登頂。目標だったピークに立つことが出来ました。
山頂からの下りも時間をかけて慎重に下山。何とか明るいうちに山荘に到着することが出来ました!今回もお疲れ様でした!!
3月も終わろうとしているのに、なんと八ヶ岳にも大雪!
当初は阿弥陀の北稜に行く予定をしていたのですが、おりしも天気予報はどこも最悪…。さすがに北稜は無理だろうという事で、まあ行けるところまでという事で大同心稜へ行ってきまいた。
予報通りと言えば予報通り、八ヶ岳にも大量降雪。赤岳鉱泉の周りも一晩で20cmほど積もりました。
まさに真冬に逆戻り。
大同心稜は当たり前のようにトレースは無く、スネから膝ぐらいまでのラッセル。元のトレースを外すとズボズボ潜るので、足裏でトレースの感触を確かめながらのラッセル。
森林限界を越えると上部は真っ白にガスがかかり、大同心なんて到底見えない様子。
何とか基部までたどり着き、いよいよ核心部へ。
ところが南稜の取り付きを回り込もうとしたところで雪庇を踏み抜き‼ほんのすこし足を取られました。。
上部は風の音も轟轟としているし、雪崩も怖そうだし。今日はここで敗退!
まあ、荒れた天気を体験してみるにはちょうど良かったですね。
皆様、長らくブログの更新もお休みしておりましたが、今回からまた再開いたします。今後ともご愛顧のほどよろしくお願い致します。
さて再開初回は甲斐駒。黒戸尾根です。
甲斐駒といえば本当に久しぶり。しかも花谷君が七丈の小屋を引き継いでからは初めての山行。
今回も例によって竹宇からの入山。いつもはカチカチに凍っている登山道も数日前に降った雪のおかげでご覧の通り。だいたい標高で1200mあたりから雪が出だします。
刃渡りのリッジもばっちり行き着いてます!かえって歩きやすかった。
この日の天候は下降気味で、5合目から見る山頂付近も既にガスの中。6合目から七丈の小屋までのクサリ場もべったりと着雪。
翌日は5時に小屋を出発。8合目手前でご来光を拝みました。
9合目から上部のリッジもおよそ40cmから50cm、吹き溜まりでは1m近い積雪。
でもこの日はトレースはばっちり!快適に高度を稼げました。
山頂到着7時45分。すでに山頂上空には笠雲・・・。北岳はもうガスの中・・・。
気温こそ-13度と低めでしたが、風もそんなに無く寒さは苦にならない程度。念願の甲斐駒山頂を踏むことが出来ました。感謝!!
7合までの下りではまだ真っ白い雷鳥が!ここにも雷鳥いるんですね!わかりずらいけど木の周りには2羽います。つがいかな。
そして尾白川にほど近いところまで下りてくるとカモシカ。何とも出会いの多い山行でした。
山は、下は春でも上はまだまだ冬。しっかりと準備を整えて登りたいですね!
このところ山は雨続きのようですが、28日のわずかなチャンスをとらえて今季最後の剱岳に行って行きました。
27日は小雨の降る室堂に到着。あたりはガスで何も見えない状態。それでも明日の天気予報はあいかわらず快晴の模様なので、翌日の好天に期待をしての就寝。
明けて28日は明るい月あかりの中、3:50分ヘッドランプを点けて室堂山荘を出発。雷鳥坂の登りで夜は明け、富山平野は雲海に包まれとても幻想的な光景。
別山乗越からはやはり雲海に包まれた後立山連峰の雄大な光景が!雲をまとった山々がいつにも増して雄大に見えました。
剣沢に小屋で大休止ののち、いうよいよ別山尾根へ。一服剱からは前剱が圧倒的な姿で立ちはだかります。
前剱大岩、門と次々と現れる難所を慎重に越えていきます。
平蔵の頭を越えていよいよ最大の難所、カニのタテバイ。タテバイの長い鎖場を越すと剱岳山頂はもう目の前。振り返ると越えてきたピークが、丁度湧き上がるガスに包まれてより一層の険しさを際立だせていました。
平日という事もあり、今日は静かな剱岳山頂。記念撮影も順番待ち無し。
雲海の向こうには立山越しに槍ヶ岳の勇姿も。
9月最後の剱岳、とても素晴らしいロケーションの中、満喫してきました!!
秋もいよいよ深まってまいりました。立山・剱岳周辺も紅葉が進んできています!そんな中今週は源次郎を登ってきました。
入山日の22日は久々にカッパを着ることなく、秋晴れの中を快適に入山。室堂周辺もここ2~3日で大分色づいてきました!
秋分の日の連休という事もあり、渋滞に巻き込まれるのも嫌なので3時45分剱沢の小屋を出発。すでに先行パーティーもいるようですが、丁度後続との間に入り、渋滞知らずで快適に登攀。
1峰の肩に出るまでのセクション。所々現れるやさしい岩場を順調に越えていきます。
先日登った成城大ルートもバッチリ見えました。平蔵谷を挟んで対岸の別山尾根にもたくさんの登山者。
ハイマツの中についている踏み跡をたどり、簡単な岩稜を越えるとⅠ峰は間もなく。
目の前にはⅡ峰とさらに続く剱岳本峰のどっしりとした山容が。稜線からは八ツ峰越しに五龍、鹿島槍、爺と続く後立山連峰。
時間的にも余裕があり、心配していた渋滞にも巻き込まれそうにないので、Ⅱ峰はあえて岩壁部分をクライミング!
Ⅱ峰の懸垂も難なくクリヤー。あとはひたすら本峰へと続く踏み跡をあえぎながら登っていきます!
やはり剱岳山頂は黒山の人だかり!! それでも気持ちよい秋晴れの中を、登り切った満足感に浸りながら記念撮影。
下りの別山尾根では、カニのヨコバイで案の定渋滞に巻き込まれましたが、左にさっき登ってきた源次郎を見ながらの下り。
10時間ほどで剱沢の小屋へ帰ってきました。
翌朝はこれまたきれいな朝焼けの中、心地よい疲労感に包まれながらの下山となりました。