先週末はまだ私も行ったことのない山域である、南アルプスは安倍奥の山伏(やんぶし)に行ってきました。
まずは静岡からひたすら安倍川を北上し、梅が島温泉を目指します。当初土曜日は、梅が島温泉周辺の遊歩道を散策し、日曜日に梅が島温泉から大谷崩れに上がり、稜線を伝って山伏に至る予定でしたが、直前になって日曜日の予報が今ひとつに・・・
そこで予定を変更し、土曜日のうちに登ってしまおうということになり、ルートも梅が島温泉とは反対の井川側から辿ることにしました。
井川へは梅が島温泉へ向かう途中から、口坂本温泉方面へ左折し、ひたすら林道を進みます。たどり着いた笹山の駐車場からは眼下の井川湖をはじめ、南アルプス南部が一望できとてもすばらしいところでした。
ここで昼食をとり、さらに牛首峠まで車で入りここからいよいよ登山開始。始めは急な斜面をひと登りすると、大きなカンバの木が立つなだらかな山道に変わり、また芝や枯れ葉に覆われているので、ふかふかとしてとても歩きやすい道でした。
やがて猪ノ段の分岐を過ぎると植生は一転。あたりはシラビソの森になり、森林浴と紅葉をめでながらのをしながらのハイキング。そしていよいよ山伏の山頂直下、百畳平に来るとあたりでは大きく開け、夏の頃は湿地帯を思わせるような草原へ。そしてダケカンバの林を通り、急登をひと上りすると、山伏の山頂はもう間近です。途中大きなツガの木のある広場からは、とても大きな富士山が間近に見られこの日幾度目かの感動を味わった後、山伏の山頂を踏むことができました。
山頂からは、遠く塩見岳から荒川岳、赤石岳、聖岳と望むことが出来、これまた感動。360度とはいかないまでも、文字通り大パノラマを堪能することが出来ました。日程を土曜日に変更してよかった!!
さて時間も時間なので、記念撮影を済ませた後、早々に下山開始。下りは夕暮れにつかまることを見越して、百畳平まで戻ってからは10分ほど分岐を下り、百畳峠へ。ここからは今日のいい思い出を口々に、夕暮れの林道をまた紅葉をめでながら下って行きました。
牛首の峠へ向かう最後のところで林道は、9月の台風で大きく崩れており、仕方が無いのでロープを着け慎重に越えて行きました。車の置いてある牛首の峠へついたのは、午後5時を少しまわった頃。何とかヘッドランプのお世話になる前に、下山できました!
この日は予定通り梅が島温泉に1泊。翌日は朝方こそ晴れてはいたものの、足早に雲の厚みは増していき、結果としては昼前からポツリポツリと雨が降り出す始末。
ところがちょうどこの日は、梅が島温の湯之神社がお祭りということで、朝食後に行って見ました。するとどうでしょう、甘酒やらこんにゃくおでんやら、猪鍋までも無料で振舞われているではありませんか!ということで、日曜日はのんびりと湯之神社の祭りを見物し、ご当地の味も堪能してきました。
今回ものんびりゆっくりと、でも神様がくれたチャンスは逃さずに、秋の紅葉をめでながら山歩きを楽しんできました。